マネージャー通信  Vol.8     2007.1.23

みなさん、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、今回の「マネージャー通信」でも、SMAPサイトの事についてのお話です。
「ブログ」と「スタッフレポート」については、既に書いたので、今日は「イラスト」のお話です。

遅くなってしまいましたが、中居が始めて「イラスト」を担当したときのことを、こっそり教えちゃおうと思います。

前回の続きということで、場所は前室です。


「ブログ」をなんとか仕上げて、ほっとして中居は、次にスケッチブックを手渡され、大きくため息をつきました。

「なんだよぉ。これ」

へなへなと座り込んだ中居に

「頑張って。」
「しっかりね」

など、心がこもっているのかいないのか良く分からない言葉がメンバーから飛びます。

「これ、何で書くの?」
「何がいい?クレヨン?」

からかうような口調の稲垣をきっと睨みますが、てんで効き目はないようです。

前室には低いテーブルを囲むように椅子やソファーが置いてあるのですが、中居はそのテーブルに向かって床の上にやはり女の子座りで座っています。

「中居君、パンツが汚れちゃうよ。」

稲垣は気にしていますが、中居はまるで気にする様子もありません。
それぞれソファーや椅子に思い思いに座ったメンバーに見守られるようにして中居はマジックを手にします。

「見るなよ!」

小学生のように手で隠す中居に苦笑し、それぞれ台本や雑誌を手にはしているものの、目は中居を追っているようです。

「な、木村」
「なに?」
「俺さ、ハンバーガーうまいんだけど、それでいいのかな?」
「ハンバーガー?」
「うん。ほら。うまくない?」
「や・・・うまいけど。」

木村の浮かない表情に中居の顔も曇ります。

「このさ、ブログに描いたことじゃないとダメなの?」
「ううん。俺、モアイ描いたもん。」
「モアイ?描けねえよ。」
「なんかさ、季節感のあること描けば?」
「お前に言われたくない!」

稲垣の意見は一蹴されてしまいました。

「やっぱりこれしかないな。」

色とりどりのマジックを手にすると、中居は鼻歌を歌いながら楽しそうに描いていきます。

「できた!!!」
「何?それ。」

一応といった感じで香取が聞きます。

「この間の俺の昼。ビックマックと・・・」

中居の答えに誰ともなくあきれたようなため息が響きました。

「いいんじゃない?」
「うん、いいよ。上出来。」
「中居君らしいよね。」
「いいんだよ。中居が頑張って描いたんだから。」

4人の意見に中居は満足したらしく、

「はい!」

とマネージャーに渡します。
が、ちょうど部屋に入って来たチーフがそれにダメだしをします。

「中居・・・」
「なんっすか?」
「これじゃ、ダメよ。」
「え?」
「こんなにお店が明確に分かっちゃダメ!」
「え?おれ、いっつもラジオで話してるのに?」
「描き直して!」
「えぇ〜。」

頬を膨らましながらもチーフには逆らえないようです。

「中居君、頑張って!」
「中居君ならできるよ。」
「できる、できる。」
「しっかりね。」

4人の応援を受け、中居が新しい紙を手にします。

「じゃ、何描けばいいんだよぉ。」

ぶつぶつ言いながらも中居はマジックを手にし…。

「これでいい?」

差し出した紙にはカラフルないろんな色のものが並んでいます。

「バーバパパ?じゃないよね?」
「果物?」
「ちげーよ!」
「待って!!俺、絶対当てたい!!」
「なんだよ、それ。当てるとかじゃなくて判るだろう?」
「赤いものと、黄色いもの、黒いもの・・・」
「やっぱりバーバーパパじゃない?」
「違うっつーの!!」
「最近の中居・・・きっと、最近中居が見たものなんだよ、これ。って、俺、ドラマの撮影忙しくて、中居の行動把握して無いし!!」

木村の必死さに、メンバーも呆れ顔になっていますが、それぞれ「当てたい」気持ちがあるらしく、色々答えてきます。
そのたびに、中居の表情はだんだんと険しくなっていき…

「もういいよ!ほんと、お前らダメだな!!」
「あ!わかった!」
「なんだよ。ラストチャンスだぞ!」
「ロブスターじゃない?中居君、オーストラリア行ってきたんでしょ?この、赤いのロブスターでしょ?ってことは…この黄色いの、ホタテ?黒いの…牡蠣??」
「せーいかーい!!やっぱ、吾郎はセンスがいいよ!」

一瞬満足そうに顔を輝かし、吾郎と肩を組みに行った中居ですが、その顔はだんだん複雑に曇っていきました。
そして、表情が曇ったのは中居だけではなく……。

「でも、なんで吾郎しかわからないんだよ。てゆーか、吾郎に当てられたって言うのも、なんかむかつく」
「また、吾郎に当てられたよ。フランボワーズのときもあいつに当てられたし。」

一人ぶつぶつ言っている中居と木村を尻目に、下3人は集まってごちゃごちゃと話しています。

「てゆーか、どうしてホタテが黄色なんだろう?」
「画用紙が白いからでしょ?中居君が黄色で描いてるからって黄色いものとは限らないんだよ。これには推理力も必要だよね。」
「流石だね、吾郎さん!金田一やってるだけある!!」
「まあね、頭の使いようって感じかな。」

「はいはい。できたなら貸して頂戴」
5人5様物思いに耽る中、チーフが画用紙を奪って行きました。



波乱の「ブログ」と「イラスト」みなさまに楽しんでいただけてるといいのですが…。






2007.1.23UP
「発掘」キャンペーン第2弾!
ということで、見つかったので、かなり遅れた感じですが、
こんな形で発表です。