| 「ヒロ、今日何の日か覚えてる？」 「ん？始業式？」 ソファーにちょこんと座った中居は「何でそんなこと聞くの？」と首をかしげている。 「じゃなくて」 「お前、小学生じゃないだろ！」と木村が突っ込む。 「え？何？お前の誕生日は11月だろ？俺のは終わったし」 左右に首をかしげながら上目遣いで木村を見つめる。 「なんか大事な事忘れてない？」 「清原の誕生日は俺と一緒だし」 「じゃあ、ヒント！」 「いいよ。何？何の日？」 どうしても思い出させたい木村はこのクイズ番組を楽しんでいるが、中居は少し面倒くさそうな顔を した。 「だからヒント！」 「いいってば！さっさと言えよ。付き合い出した記念日とかいうなよ！」 「…なんだ、覚えてるんじゃん…」 「……」 苛立った勢いで墓穴を掘ったことに気づいて、中居は大きく見開いた目をあわててそらした。 「ヒロちゃん、赤くなっちゃって可愛い！」 「ちげーよ！そんな事覚えてるお前が恥ずかしいの！」 「まあ、まあ素直になりなさいって。」 「ちがーう！」 中居が真っ赤になって両腕を振り回し叩いて来るのを、木村はにやけた顔をして受け止めた。  |