瀬奈じゅん お茶会
天使の季節
アプローズ・タカラヅカ!

2004年4月11日
於・東京プリンスホテル

 初めて麻子ちゃんのお茶会に参加しました。今まで参加したお茶会は、披露宴のような丸テーブルに着席するタイプだったのに、麻子ちゃんのお茶会はまさに講演会。椅子だけがずら〜っと並ぶこと、約1800席。たった一人で東京宝塚劇場を一杯にできるってことじゃないよ。すごい人気。末席だったので、オペラグラス持参で大正解。

白いスーツに黒いシャツ姿の麻子ちゃん登場。かっこいい〜。拍手でお出迎え。
客席半ばのお立ち台に立つ麻子ちゃん。
司会
(以下S)
それでは、ご挨拶と乾杯のほうをお願いいたします。
麻子ちゃん
(以下A)
はい?
S ご挨拶と乾杯のほうをお願いいたします。
A はい。
S みなさま、準備をよろしくお願いいたします。
A (ペットボトルを渡されて)ありがとうございます。
講演会スタイルなので、お茶はペットボトル。
A 本日はお忙しい中、こんなに沢山集まっていただきまして、本当にありがとうございました。短い時間ではございますが、え〜私も楽しみたいと思います。(会場を見渡して)なんかきょろきょろしちゃいますが。本当にありがとうございます。では、かんぱ〜い。
会場 かんぱ〜い
S ありがとうございました。それでは、あちらのステージのほうへお越しください。
麻子ちゃん、前の席に移動。拍手
S 麻子さん、2回公演お疲れ様でした。
A お疲れ様でした。
S 本日はお茶会、よろしくお願いいたします。
A お願いします。
happy birthdayの曲に変わる。会場、手拍子。
A ありがとうございます。
S 麻子さん、改めましてお誕生日おめでとうございます。
A ありがとうございます。
S 4月1日が麻子さんのお誕生日と言うことで、ケーキのほうをご用意させていただきました。
A はい。
happy birthday to youの曲にあわせて、ケーキ登場。表面にアッサーラ王子のイラスト入り。
打ち合わせで、会場あわせて歌うということだったのだけれど、ちょっと声小さめ・・・
A あんまりめでたくないんですけどね。ありがとうございました。(会場拍手)
S それではろうそくの方を、吹き消してください。
A はい。
ろうそくを吹き消そうとする麻子ちゃん。でも、何度消してもまた火がついてしまう。会場、大爆笑。
S すみません、意地悪で・・・
A え〜なんでつくの〜?
S はい、ありがとうございました。(会場、爆笑)
A もうだめ、消せません。
S すみません、そんなつもりは・・・ありがとうございます。
何度も消そうと試みる麻子ちゃん。でもやっぱりまたついてしまう。
A ショック。くらくらしてきました。
S ありがとうございました。
A ありがとうございました。
結局ろうそくは消えないまま、ケーキは撤収されました。拍手。
S アッサーラ王子をモデルにしたケーキを作らせていただきました。
A はい、ありがとうございました。
S おめでとうございます。あの、お誕生日と言うことでちょっとお伺いしたいんですけども、お誕生日を迎えられた今のご感想をお聞かせください。
A そうですね、別になんら変わってないんですけど。あの〜何かすごく今年は・・・去年は不滅の棘だったので、人数が少ない公演だったので、今回大劇場、東京公演と言うことで、すごい、すごい沢山の方がお祝いしてくださって、何かすごく嬉しい誕生日でした。
S その中でも嬉しかったこととか、ご紹介していただけますか?
A そうですね、あの一通り誕生日パーティが・・・パーティと言うか、何かおめでとうって言うのが大休憩に終わった後に、呼び出しがかかったんですよ。蘭寿とむから。ちょっとちょっと、リーダーリーダー、ちょっと来てって。奈落の端っこのほうに連れてかれて、なんだろうって思ったら、あの懲りずにディナーショーメンバーが、バーチャルガイ・メンバーがかたまってて、であの〜、プーマのジャージをくれたんですよ。何か分かんないんですけど私号泣しちゃって、何か嬉しくって、何かあ〜絆ってすごいなと思って。もうかなり・・・3年前なんですよね。なのにこうやって、何か4人が集まってカード書いてくれたのが、すごく嬉しかったので、それがすごい印象的。
S はい。その日の、あのこないだのお誕生日のときは、楽屋出のときにセナクラブとして、バースディイベントをさせていただいたんですけども、おひとりづつ赤い薔薇を受け取ったご感想などは?
A そうですね、あの〜すごい沢山の方が来てくださって、あの1本1本受け取る時に、おめでとうございますという言葉がすごく嬉しくて、あんまりおめでとうじゃないんだけどな〜と思いながら、でも何か、うん、すごく愛を感じました。嬉かったです。
S その後、びっくり箱とかも・・・
A はい、そうですね。それで、遠くの人はね、見えなかったと思うんですけど、あのお芝居の一番最後に持って出るああいうトランクみたいのが用意されてて、考えましたね。ありがとうございました。
S ここ最近のお誕生日は、どれも思い出深いということで、あの、プログラムのほうにもお書きになっていましたけども、そのイベントもその1つに加えていただけましたでしょうか。
A そうですね。去年に引き続き、すごく印象深い思い出になりました。ありがとうございました。
S ありがとうございました。おめでとうございました。
A ありがとうございました。(拍手)
S それでは引き続きまして、トーク1のコーナーとして、トークを進めさせていただきたいと思います。
A はい。
S はい。こちらは公演のお話を伺ってまいりたいのですが、今回はあの、宝塚90周年幕開けの「飛翔無限」「天使の季節」「タカラヅカ・アプローズ」の豪華な公演となりますが、まずはお芝居の「天使の季節」のほうから伺ってまいりたいと思います。以前に、あの麻子さんがコメディのできる人と言われたそうなんですが、実際に初めてコメディを演じる中で、そのことが実感できることはありましたでしょうか。
A いや、どうなんでしょうねえ。あの〜太田先生に「二都物語」の座談会で、「まあ、基本的に貴方はコメディの人ですからねえ」と言われて、ちょっとショックだったんですけど、実際やってみて、あ、そうかもって自分で・・・。なんかすごくあの、コメディが上手いとか下手とかそういう問題じゃなくって、周りとコミュニケーションとりながら、日々なんか、その場で感じたことをこう表に出していくっていう作業って言うか、そういうのがすごく好きだなあ自分って思って。で、やっぱりコメディってテンポよくないといけないから、毎日あの、テンションを高くしてるのが大変なんですけど、でもそれもすごく楽しいっていうか。コメディの人って言われると、ちょっとあれなんですけど、好きですね。はい。
S アッサーラという王子の役名を聞いたときは、あの、どんな思いだったでしょうか。
A いやもうまず最初に、だいぶ前に歌劇とかに出たじゃないですか。物語が。アッサーラって見た瞬間に、おっ、俺かって。(会場、笑い。「俺」なんですね、麻子ちゃん。)そうだなって、ちょっとこう覚悟してたんですけど、実際降板表を見たら、アッサーラ王子って書いてあって、はい来た!って感じで。
S あの、アッサーラ王子の外見なんですけども、ご自分で考えられたんでしょうか?
A あ、あれはですねえ、あの〜お衣装のデザイン画っていうのが1人1人渡されるんですけど、それがあの軍服系燕尾みたいな、なんかあの衣装に、もっと細い三つ編みがばーってこう・・・。あっちょっとこれいただきって思って、これをドレッド風にしたら面白いんじゃないかなと思って、で先生に相談してあれにしました。
S かなり個性的な役なんですけども・・・
A 段々ボケボケしてきちゃってね〜
S あの、役作りのポイントはどんなところでしょうか。
A え〜役作りのポイントは、とにかく自分はまじめ。自分は真剣に、あの〜婚約パーティと思って来ていて、とにかく真剣に物事にとりくむことがポイントじゃないかと。
S これはすごく質問が多かったことなんですけども、35歳まで独身という設定については、どのように思われましたか?
A 私35歳ってこと、知らなかったんですよ。あの大劇場の幕が開いて、プログラムを見るまで。それで、え?私って35歳なんだって思って、どうなのよ?35まで独身で、どうなんだろう。供の者もいないし。(会場、笑い)でもまあ、そういう放任主義な自由、自由奔放のびのび育った35歳ってことでやってみました。
S ありがとうございます。宝塚と東京とでの、客席の笑いの反応に違いはありますでしょうか。
A いや、どうなんでしょう。ん〜、そこまでの違いって言うのは私には分からない。
S 意外な反応とかもなかったですか。宝塚の時と。
A ないですね。
S はい、ありがとうございます。
A はい。
S あとこれもあの質問が多かったんですけど、一番知りたいことのようなんですが、劇中でのアドリブがあるんですが、いつ考えられているんですか?
A その時です。本当に打ち合わせしてないんです、私。私と春野さんはしてませんね。ゆみこととむはゴチャゴチャやってるんですけど、たぶんゆみこととむっていうのは騙すほうだから、たぶんちゃんと、あの〜考えておかないとダメだと思うんですけど、私の場合は受身だったりするから、あのその時見た、その時の新鮮な気持ちで騙されなきゃいけないと思うし、あのその時のその人の反応を見て、これは何かおかしいぞとか思わなきゃいけないと思うんで、打ち合わせはいっさいしてません。
S はい、ありがとうございます。客席下りがあるんですけども、その時の反応も、やっぱり東京と宝塚では違いはなかったと?
A そんなことないんですけどね。ん〜今回はお子様があまりいらっしゃらないんで、寂しいなあと思っているんですけど。一応、宝塚では子供に大人気だったので。(会場、笑い)
S 今回は寂しい。
A 寂しいです。
S はい。次行きます。女装がばれて、あの逃げる場面の時に、ナースの鈴懸さんを軽々と持ち上げて、あの回転をさせているんですけども、気をつけていらっしゃることとかありますでしょうか。
A いや別に・・・あのとしこさんが勝手に回ってくれちゃうので(会場、笑い)、あの〜私はそこまでの、あの力はないので。あの何か、タイミングですよね。タイミングさえ合えば、軽々と。
S 初めてのコメディを演じられて、得たことがありますか?
A 得たこと?
S はい。
A ああ、花組のきずなってすごいなと、改めてそれを感じました。
S そんな花組の皆さんが、スカイステージのほうで紹介されていたんですが、アッサーラ王子は麻子さんそのものだと思っていらっしゃるそうなんですが。
A いやそんなことは言ってないですよ。
S そうですか?何かそのことについてはどうかなと思って。
A ふーちゃんには言われました。ふーちゃんには、麻子さんそのままだよねと言われましたけど、でもそんなふうに思っている人はいないと思うんですけどね。(会場、笑い)へへ、てか本当に違うんですよ。違うから。(会場、笑い)
S アッサーラ王子を演じるにあたり、笑いを取ることと、王子としての気品を保つことに苦労はありますか?
A いや、別にないです。はは、終わっちゃった。(会場、笑い)いや、別に笑いを取ろうと思ってはいないので、ん〜気品ねえ。ん〜別に、ないです。
S はい。今回のお芝居の見所を教えていただけますか?
A お芝居の見所。
S はい。
A そうですね、走り回っている、いかに走っているか。え、あの想像していただきたいんですけど、舞台に出てないときも走ってます。なので、あのそこのところを想像しながら見ていただけたら、嬉しいなと思います。
S では、明日からは皆さん想像して、鑑賞してください。では、お芝居の話はこの辺にして、ショーのほうのお話を伺いたいと思います。
A はい。
S プロローグで、赤いお衣装の場面ですが、大階段に立たれている時に、銀橋で歌われている春野さんをどのような気持ちで見つめていらっしゃるのでしょうか?
A そうですね、振りとしては見つめていないので(会場、笑い)、あの〜見つめてはいないので、何とも言えないんですけど。はい。・・・1人だけずっと春野さんを見て踊ってたら怖いですよね。(会場、笑い。いや〜別に見つめて踊ってくれてもいいのよ〜)はい。
S キラーKの場面なんですけども、宝塚では何種類かのかつらをつけていた日もあったようなんですが、東京ではつけられていないようにお見受けするんですけども、それはなぜでしょうか?
A あのですね〜何か、宝塚の時はあのいろんな冒険がしてみたくて、あ、このかつら被ってみようこのかつら被ってみようってやってたんですけども、自分が納得しないまま舞台に立つのが嫌で、何かかつらに納得いってないんですよ。ん、だからかつら、あの場面でかつらをかぶるってことに納得いかなかったんで、東京のときはもう自分が納得いくスタイルでやろうって思って。
S はい、ありがとうございます。あのこちらも質問が多かったんですけれども、そこのセットの場面で、いろんな方の写真が貼ってある壁があるかと思うんですが、そちらに麻子さんの写真はあるんでしょうか?
A ないですよ。ないです。
S オペラグラスで一生懸命探している方も、実はいるんですけれども。
A 誰か入っているんですかね。私は知らないですけど。
S じゃあ、まだまだ探し続けてみます。
A じゃあ探してください。探し続けてください。
S はい。他の出演者の方の役名なんですけども、あの麻子さんキラーKというお名前がついているんですが、他の方もなになにKという形で、皆さんKがついているんですけど、そのKの意味っていうのはあるんでしょうか。たとえば、ドールKとかレディKとかソルジャーKとか。
A ああ、何かあざといと言う意味らしいんですけど。あざといとか、なんかちょっと、なんて言うんでしょうね、ずるいとか、そういう意味合いをこめてKってつけてるらしいんですけど。あの演出家の助手の鈴木先生が、僕は鈴木Kって、つまんないギャグを。(会場、笑い)はいはいって感じ。まあ余談ですけど。
S ありがとうございます。そこの場面で早替わりをされて、初日のことなんですけども、あの皆さんちょっとすごく知りたがっているんですが、燕尾を着られて登場されていたんですけども、何かあるのかなと。
A はい、あれはですね、何の意味もなく、お衣装部さんが間違えて用意しちゃってたんですよ。それで、ズボンまでは気がつかなかったんですよ、私も。ズボン同じ色だし黒だし、シャツも同じシャツだったから、あれ〜と思って。で、上着を着せられてさあ行こうと思ったら、燕尾やん。(会場、笑い)でも着替える時間ないしと思って、でいいやこのまま出るわって。お衣装部さんがすみませんでした、すみませんでした。だからまあ、それもいっかと思って、いいよいいよ。へへそう、皆さんもうすごい反応でした。燕尾になったんですか?って、もうその日にすぐ。違いますって心の中で思いながら。やっぱあの場面はね、あの私黒タキシード好きなんで、あの場面は黒タキじゃないとと思って。
S では続いての場面なんですが、マスカレードの場面で、あの宝塚ではマスクを手にされていたんですけども、東京では持っていらっしゃらないんですが、それは理由が?
A それはですね、演出家の先生と振りつけの先生が相談されてですね、そのキラーKの場面で仮面舞踏会やってるじゃないですか。で、あれもやってるし、あのここではない方が効果的なんじゃないかってことで。私もない方が好きですね。
S 貴公子として、その場面出られているということなんですが。
A はい、貴公子として。
S 貴公子として、心がけていらっしゃることはありますか?
A そうですねえ、貴公子としては、これは仕様がないんですけど、汗が出るのが嫌なんですね。貴公子たるもの汗なんか流しちゃいけないと(会場、笑い。ファン的には、その汗を拭いてあげたい〜と思いながら見てるんですが。)何か精神的にきゅっと止めるように頑張っているんですけど、どうしても出ちゃうんですよねえ。それがくやしくて。その前のトップさんが特出されてたときは、汗なんか一滴も出ずにあの貴公子してたんですけど、やっぱり場面出させていただいていると、どうしても拭いても拭いても出てしまうのが悔しいですね。貴公子としては。
S 貴公子としては。
A はい。
S そちらの場面ライティングが気持ちがいいということでおっしゃっていたのですが、あのお歌のほうはどのようなお気持ちで、お気持ちを込めて歌を歌われているんでしょうか?
A どのようなって、歌詞のまんまです。(会場、笑い)
S ・・・の場面の方もお伺いたいのですが、アメイジング・グレイスの白い天使として踊られている場面では、東京では少しお衣装が変わったように思うんですけども。
A あ、あのお衣装は変わってないんですけど、あの〜なぜか私だけあの普通のスラックスだったんで、先生にお願いして、あの皆と一緒に靴の中にズボンを入れていいですかって聞いて。そしたら先生が、あ、何であれ麻子1人だけああだったんだろうねって逆に言われて。ああ〜じゃ大劇場の時から入れてよかったんだと思いながら、それで入れました。ただそれだけです。
S ありがとうございます。フィナーレのお話を伺いたいんですけど、先日セナクラブ総見がございまして、2階席から手を振らせて、フィナーレの時いただいたんですけども、そちらは麻子さん気付いていただけましたでしょうか?
A はい、分かりました。でもあの残念ながら、赤い、あの赤いのは見えないんですよね。色は見えなくて、だからああきっと私も想像してて、ああ赤い人たちが一杯いたらすごいだろうなあと思ってたんですけど、全く分かりませんね。でも皆さんのその手を振って下さったりとか、あのオペラグラスで怖いぐらいに(会場、笑い)光っているオペラグラスはよく分かりました。はい。ここにいます、私たち!みたいな。(会場、笑い)すごい心強かったです。
S 私たちも、客席と同化してしまって見えるか心配でしたので。
A シートとね。はいはいはい。
S 良かったです。それでは、いろいろな場面で、それぞれ違った麻子さんが今回のショーでは見られるんですが、特に麻子さんがお好きな場面はありますでしょうか?
A はい。貴公子が好きですね。貴公子が・・・悪い?(会場、笑い)汗さえ出なければもっと貴公子なのにと思いながら。はい。
S 今回のショーも、ファンにとっては見所満載なんですけれども、是非これだけは見逃さないで欲しいと言う場面は、やはり・・・
A ん〜全部なんですけど、今回あのアメイジング・グレイスのところでゆみこの歌がちょっと増えて、であの、振りも変わったんですけどちょっと。あの安寿先生が、あ先生って言ったら怒られる、ヤンさんが。え〜すごく歌詞を、歌詞の意味を考えて、あのつけてくださった振りで、なんか踊ってて本当に自分が、元から天使なんですけども、本当に天使になったような錯覚におちいるというか・・・。ここ笑うとこ。(会場、笑い)そこを、変わった振り、大劇場から変わった振りのところを、あの何ていうんでしょう、振りの意味を考えて見ていただけたら嬉しいなと思います。
S はい、ありがとうございます。公演のお話を伺ってまいりましたが、このあたりで次のコーナーのほうへ移らせていただきたいと思います。麻子さん、あちらのステージのほうへ移動をお願いいたします。
A はい。

続く