蘭寿とむ お茶会 2004年10月31日 |
300人くらいの参加者で、お茶会としてはちょうどいい規模ではないでしょうか。この前麻子ちゃんのお茶会に出たときには、正直お茶会っていうか、これは講演会だろう!と思ったので。 丸テーブルに、アイスティーとケーキが用意されていて、蘭とむくん登場まで、プログラムを見ながら雑談。ん!?握手&写真撮影と書いてあるけれど、全員と握手してくれるってこと?テーブルの皆も色めきたって、化粧直しに席を立つ人、ハンドクリームで手のお手入れをする人・・・。本人登場前からテンション上がりまくって、もう大変。 |
ドアから入ってくるのかと思っていたら、想像していたのと違うパーテーションの後ろから、舞夢を歌いながらの登場です。拍手〜 手拍子にのりながら、メインテーブルまで移動する蘭とむくん。黒のジャケット&パンツに、胸元フリルの白シャツ、ジャケットの襟には、シルバーのチェーンブローチがアクセントにとめられていました。 |
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司会(以下S) | 皆さん、大変お待ちかねでした。とむさん、本日も2回公演、お疲れ様でした。 |
蘭とむ(以下T) | お疲れ様でした。 |
S | さっそくですけれども、乾杯のご発声をお願いいたします。 |
T | はい。お忙しい中、こんなにたくさん本当に嬉しいです。皆さんと盛り上がっていきたいと思いますので、お願いします。では・・・乾杯。 |
乾杯〜。拍手 | |
S | はい、それでは順に、プログラムを進行させていただきます。まずお話PART1ということで、公演のお話を伺いたいと思います。 |
T | はい。 |
S | お芝居、ラ・エスペランサ、いつか叶う。こちら正塚先生の演出ということですけれども、何か正塚先生から役作りに関して、これというアドバイスはされましたでしょうか。 |
T | そうですねえ。あの、アメリカ人のトムという役なんですけれども、私はトムという降板が出たときに、何で自分だけ芸名なんだろうと、(笑)たぶんベタなアメリカ人の名前が一番トムかなと思って。でなんか、先生も特に詳しい役作りとか、あの何でしょう、役の設定とかいうことではなくて、あの未沙のえるさんのゴールドバーグさんとのやりとりの中の反応というか、あのディレクターとして聞き出していくっていうところにポイントをおいてらっしゃったみたいなので、特に役作りは先生からは言われてないですね。はい。 |
S | はい。その未沙のえるさんと華城季帆さんのトリオの会話のシーンがかなり多いんですけれども、前の方で春野さんとふづきさんたちがお話されている時、お芝居されている時にですね、後ろのバーカウンターとかで3人でなにやらお話されているようですけど、かなり皆さん気になってらっしゃるようですが。 |
T | そうですよね。お手紙もよくいただくんです。何をしゃべってるんですかって、いただくんですけど。あれは未沙のえるさんの、映画の構成を聞き出しているんですけど、後ろでもやっぱり面白い話がいっぱいありまして。 そうですね、最近だと、「いや、実はペンギンを見に行くんだよ」っていう話から始まって、「ペンギンですか?」とかいってしゃべってたら、「そういえばペンギンて握手とかしたら、どうなのかな」って。(笑)「いや、どんな感じなんでしょうかね」とかいう話から、「ペンギンには体毛があるのか?」(笑)「いやどうでしょう。ちょっと調べてみます」とか言って。そしたら、本当にマヤさんが鳥の図鑑を持ってるからって、化粧前においてくださってて、それで調べたら「どうもあるみたいですよ」とかいう、そういう会話をしてみたりとか。何かねー、マヤさん、ちゃんと映画の最後ラストシーンができるまでの会話をちゃんとしてくださるんですけど、その内容がおかしいみたいな感じで、いつもふきだしてるんですけど。はい、そんな感じです。 |
S | はい。えーと、そうですね。未沙のえるさん演じるゴールドバーグさん、かなり面白いキャラクターでいらっしゃるんですけども、どうやらトレイシー嬢をめぐっての軽い三角関係があるのではないかと。(笑)かなりゴールドバーグさん、積極的で一歩リードといった感じなんですけど。(笑)いかがでしょうか? |
T | 面白いですよね。なんかそれを楽しんでいるような感じなんですけど。先生も、あのその先どうなるかとか、その前がどうだったかとかじゃなくて、なんかその、ちょっとした軽いタッチを楽しんでくれればいいみたいな感じで。あの、マヤさんが絶妙なタイミングで面白いんですよ。間近で、一番近くでこんな面白いのを見ていいんだろうかというくらい、得しているような気になるんですけれども。でも微妙に、毎日ちょっと違ったりとかで、すごくあの面白くて。お芝居の間とか、テンポとかって言うのは、やっているうちに、楽しんでいるうちに、勉強になっているって言う感じで。 マヤさんって、本当に花組に研1で配属になった時に、ハウトゥサクシードの時に組長さんだったんですよ。そのときから思うと、マヤさんとお芝居させていただいているということ自体が、すごく最初は慣れないというか、緊張したんですけれど。毎日やっていくうちに、あの〜笑ってばっかりですごく慣れてて、段々微妙な会話が面白くなってきたっていう感じで。台詞以外の、舞台の後ろであったり、カフェの後ろであったり、袖だったりといういうところで、いつも笑っているという感じですね。はい、そんな感じです。 |
S | はい。今回はアルゼンチンタンゴが各所に出てまいりますけれども。いかがですか、タンゴダンサーというわけではないんですけれども、ダンサー蘭寿とむとしては、是非したかったのではないかと思うんですが。 |
T | 最初タンゴにのせてみたいな感じって聞いてたときは、よしタンゴが踊れるぞ〜ってわくわくしてたんですけど、台本読んだら、あれ〜?(笑)全然踊らないって思って。先生に、ちょっとでもいいんで踊らせてくださいって言ったら、プロローグとかに入れてもらって。(笑)最初入ってなかったんですよ。(笑)踊らせてくださいって。あとフィナーレとか。もう踊れるようになったんで。眺めているだけってつまんないなと思って。なので、ちょっとでもタンゴに触れてよかったなあと思いながら。あとなんか、後ろからダンサーチームが踊っているのとか見てるんで、逆にまあ一歩引いて、あああの角度格好いいなとか、ああいうフィーリング素敵だなみたいな、勉強になりますね。はい。 |
蘭とむに躍らせないって、ありえないでしょ〜?ゆみこちゃんの役が蘭とむだったら、どんなに格好よかったかって思ってたのに。ショーでも、蘭とむだけアイガッチャ出てないし、絶対もったいない。 | |
S | ではショーの、タカラヅカ舞夢なんですけども、そちら出演されている場面を追って、ご説明をいただきたいんですけども。今回水夏希さん、霧矢大夢さんという特別出演されている方がいらっしゃるんですけども。ナルキッソスの場面では、水さんと2人だけの場面がありまして、かなり正視するのがはばかれるほど、(爆笑)いかがでしょうか。 |
T | いや〜どうなんでしょう。ああいうかつらをかぶって、あのちょっといつもと違う、ああいう雰囲気のを踊ったことが今までなくて、水さんにもすごく、お稽古段階から何回も合わせていただいたりして。でもカウントじゃない息みたいな、ちょっとストーリー仕立てというか、ちょっとお芝居のような、そういうダンスを一緒に作り上げていってくださるので。何かやってて今までの自分じゃないみたいな、新しい自分みたいな感じで。 出る前は毎回、何て言うんだろう、わくわくというか何か、新しいものへの挑戦みたいな感じで、毎回すごく新鮮なんですけど。終わってせり下がっていくと、いつも水さんの一言アドバイスっていうのがもらえるんですけども。(笑)せり下がって、なんか「ありがとうございました」とか言ったら、「ん〜今日の蘭とむは〜」とか「最初出てきたところのニュアンス、もうちょっとこう〜」て言ったら、次水さん客席出で、すごく早替わりなんですよ。だからせりが降りきるまでの間のアドバイスなんで、時間がなかったら、「じゃ、後で化粧前で」みたいな感じなんですけど。(笑)でも何か毎回ちょっと一言言ってくださったりして、じゃ次こうしてみよっかな〜みたいな感じで、いつも新鮮で、すごく楽しいですね。はい。 |
S | 水夏希さん演じる、踊られているナルキッソスの影という役なんですけども、水さんに生き写しになるための工夫は何かされてるんですか?(爆笑) |
T | 面白いね、それ。どうコメントしろと言うの。 いや先生が最初に、似てないけどつけといたみたいな感じだったんですけど。(笑)影・・・そうですね、(自分の方が)大きいしとか思ったんですけど。影ってほら、光当てると影の方が大きいじゃないですか。(笑)丁度それがいいなと思うし、衣装もちょっと私の方がダークな色だし。そうですね、でも最初はすごく、全く同じように踊ろう踊ろうと思って、特に大劇場とかは前半意識してたんですけど。でもなんか、影ってこう、触れようと思ったらなくなるじゃないですか。なんかこう、ふっとなくなっていくイメージとか、何かこういつの間にか、影のほうが意思を持って動いているかのように見えたりとか。 自分の影を愛してしまうから、なんかそういうちょっと魅力的な、誘っているような感じであったりとか。そういうものが、お芝居みたいな感じですね。そういうのが出せたらいいなあと思っているので、特に顔を似せようですとか、踊りを似せようとかっていう意識は。最初だけ同じように、影で動いているんですけど、何かそういうイメージを持ってやっています。はい。(もう本当にこのシーン大好き。妖しいですよねえ〜) |
S | 水さんと一緒に、せり下がっていかれるわけですけども、以前同期の方に、肩幅のことを心配されたということが。(笑) |
T | 肩引っ掛けないでとか言われて。(笑)一生懸命、ひねって降りてるんですけど。余計なお世話ですよね。(笑) こないだ地震があったときに、せりが下がらなかったんですよ。で、地震って知らなくて、ただ単にせりの故障だと思ったんで、あれ降りないなと思った瞬間に、進行の方が普通に横から、「はい、せり降りません。袖にはけてください」って。(爆笑)あ、あ、って2人でなんか、暗転の中さーっと横にはけていって、これ光、ライトついてたらはずかしいじゃないって。(笑)で、水さんはけるなり、「上下間違えた、上下間違えた」って言うから、「えっ、次早替わりあるのにどうするんですか。衣装どうしよう」って思ってたら、「あ、あってた、あってた」って。(笑)そしたら、止まってたんですよね。なんか15分くらい、止まってたんですけど。そうなんですよ、そんなこともあって。本当に水さんも、地震て分からなかったらしくて、逆にバランスよかったなくらいのこと言ってて。(笑)私は、地震て言われたらそうかなと思うような、いつも水さんの真後ろにぴたっとくっつく時に、ちょっと自分がバランスが悪くて、水さんにあたりそうになったりして、「ああすみません、今日バランスの悪い日だ、こら」っとか思いながら、水さんすみませんとか思いながらやってたんですけど、もしかしたらその瞬間に揺れてたのかなくらいで。本当に、本人は分かってなかったんですけど。そんな感じでした。 |
S | はい。霧矢さん扮するアキレス、ギリシャ軍なんですけども。とむさん、ギリシャ軍ということで、メンバーを見るとかなり強そうなメンバーでいらっしゃるようですが。勝敗がかなり決まっているようなんですが、(爆笑)いかがでしょうか。 |
T | 間違いなく勝ちですね。(笑)振り付けの最初の段階から、いかにも勝ちそうなメンバーでね。陰のボス、矢吹翔さんもいらっしゃるし。(笑)実は陰で支配してるんじゃないかって言いながら。そうですねえ、ああいう対決のシーンて言うのは、ありそうで今まであんまりなかったシーンなんで、よくお手紙なんかでもトロイア戦争の場面が好きですっておっしゃてる方も多いくらいなんで。私もすごく、羽山先生の振りで、力強い感じなんで、すごく好きなんですけど。大体そうですねえ、青の水さん側のチームでも、彩吹さんと闘うことがあるんですけど、なんかいつもと違う感じで、真剣ににらみ合ってずっと闘っているのが、すごい新鮮で。男役〜みたいな感じで、すごく好きですね。はい。 |
S | スカイステージで愛音さんがおっしゃてたんですけれど、かなりとむさんが、ものすごい勢いで突き飛ばしてくるということで、(爆笑)守りきれないということをおっしゃてましたが。 |
T | そうそうそう。途中でなんか、青のチームに行くんですけど、ちょうど愛音羽麗ちゃんがいて、うわ〜って飛ばしたら、もう吹っ飛びそうで。なんか一時本当に飛びそうなときに、後ろで朝夏まなとくんていう、すごく背が高くて細い子がいて、その子が助けを出したんですけど、もろとも一緒だみたいな。(爆笑)2人だったのに。結構自分でも可笑しいんですけど。最近控えめに、やってる風でだったりするんですけど。真面目に、突き飛ばされないように、でんとかまえてるみわっちが結構、最近可笑しいんですけども。(笑) |
S | そのパワーあふれるとむさんなんですけど、今回ヘラクレスというロケットボーイをされていますけども。何年ぶりのロケットでいらっしゃいますか? |
T | 何年ぶりですか?何年ぶりだろう。何以来ですかね。覚えてる方いらっしゃいますか?はい。・・・ザ・レビュー。あ、黄色いレオタードみたいな。なんか、すごい大勢のロケットで。あれは、研・・・いくつだろう。ザ・レビュー。4?3ですか?そんな前ですか?じゃあ、6年後ってことですか。そんな経つんですかね。はあ〜・・・ |
S | でも、全く衰えていらっしゃらないようで、脚上げがかなり、高く上がって。何回上げてらっしゃるんですか?(爆笑) |
T | 失礼な。(爆笑)衰えてないですよ、筋力はまだ。若い人たちにまじって。(笑) でも、いつものロケットの可愛いロケットというより、お衣装はかわいいですけど、結構体を鍛えて、みんな筋肉マンみたいな。(爆笑)すごいな、気合入って。ちょっとパワーリーダーみたいな感じでいけたらいいなと思って。はい。脚上げが16回あるんですけど、最初の8回くらいでへたりそうになるんですけど、声出してすごい笑顔で、乗り切っちゃえみたいな。 やり終えた爽快感はかなりあるんですけど、その後にさっき言ったトロイアの赤のお衣装を着ると、お衣装がすごい通気性が悪くて、サウナ効果抜群なんですよ。(笑)袖にスタンバイした瞬間、だーって汗かいて、なに汗かいてるのかなって感じになるんですけど。まあそれくらいの気合で毎日やってます。 |
S | V字バランスが、とってもばっちりきまってらっしゃって、この後の公演も頑張っていただきたいと思います。 |
T | はい。ありがとうございます。 |
S | その後で、ゼウスの涙という場面で、YOSHIKIさんが作曲されて、安寿ミラさんの振り付けですけど、あの場面はいかがですか? |
T | そうですねえ。曲を聴いたときにすごく綺麗な曲で、その曲を聴いたときに感動したんですよね。涙が出そうになって。なので、どんな歌詞かなと思って聞いたら、歌詞もすごく壮大で。春野さんの声がいいんですよね。歌がこう、切々と心情を歌ってらっしゃって。でそれに、ヤンさんが歌詞どおりに踊りを、振りをつけてくださったので。本当に歌詞をひとつひとつ言いながら、この振りはこうってつけてくださったので、すごく全ての振りに感情が入ってるから、気持ちいい空間の中で、皆で空気を動かしてるっていう感じがするので、そのメンバーの一体感を感じるのと、そのパワーが、おささんの方に、ゼウスの方に向いているっていう感覚が、すごく毎日好きで、気持ちいい場面ですね。やっていて。はい、そんな感じです。 |
S | 安寿先生の振り付けなんですけれども、花組はかなり安寿先生が振り付けなさっているんですが、とむさん、安寿先生の振り付けはいかがですか? |
T | 大好きです。やっぱりやってらっしゃっただけあって、男役としての見せ方だったり、かっこいいなあと思う瞬間ていうのが多くて。今回みたいな、ちょっと流れるような踊りもすごく踊りやすいし、無理のない振りだし。毎回ヤンさんが振りつけて下さるのが嬉しいなって。何か花組に対しての愛情をすごく感じるし、おささんを筆頭にまとまるようにというか、すごくあったかい気持ちを持って振付けてくださるので、毎回楽しいんですね。ショーで毎回ヤンさんの振り付けがあるといいなって思いながら、踊ってます。 |
S | はい、ありがとうございます。それでは次に進ませていただきたいんですが、次はですね、握手と記念撮影ということで、−以下略− |
待ちに待った握手&写真撮影。ドレスアップしてきててよかったと、つくづく思いました。記念撮影は2テーブルごとですが、握手は全員と。ざっと350人くらいだと思うのですが、大変だ。 ステージに順に上っていって、握手。ドキドキ〜。一言声かけている人も結構いるので、「応援してます」みたいなことを言ってみました。「はい」とか言って、こちらが視線外せなくて見つめてしまうと、いつまでもちゃんと見返してくれて。なんて優しい人なんだあ。もっと健康的なイメージだったのだけれど、思っていたより繊細な感じ。すっかり舞い上がってしまいました。 そして、記念撮影。とむくんの隣の席で、幸せ。写真撮る寸前まで、横顔を見つめてました。まつげぱっちり、きれいな目鼻立ちしてますねえ。(というか、蘭とむ、とむくんと陰では気軽に呼んでたけど、ナマとむ見てしまうと、もう「とむさん」としか言えない。素敵♪) |