宙組
バレンシアの熱い花
HOT EYES


2016年11月26日
於・神奈川県民ホール



 宙組で9年ぶりの再演。もうそんなに経ったんですね。 前回はちょっと古くささはあってもそれなりに面白いと思って何度も見に行ったのだけど、今回はすごく肩透かしでした。

 主役のフェルナンド。 この役は誰がやってもあんまりおもしろくない上に、個人的にまなとの演技はいっさい心に響かないので、最初から期待もしてなかった。 期待してないので、まあこんなものだろうという感じ。

 イサベルの伶美うらら。 綺麗なのだけど、下町娘の勢いがないというか、妙に大人っぽい落ち着きがあって似合わない。

 ラモン、真風涼帆。 結構期待して行ったのだけど、うららちゃん同様、格好いいのだけど勢いがないというか、以下同文。 タイトルの熱い花の熱い部分を一身に引き受けてるキャラだから、蘭とむや新公のちぎちゃんのような、無駄なくらいの熱さがないと面白味がない。 マカゼとうららちゃんに期待してただけに、この2人が全然はまらなかったので、もう見ててつまらなくて。

 ロドリーゴの澄輝さやと。 麗しいお貴族様をやってくれると期待したのだけど、インパクトなし。 綺麗っちゃ綺麗なのだけど、芝居が上っ面ぽくて、全然キャラクターが見えなかった。

 ドンファン、瑠風輝。これは、七帆と比べるのが無理ってもの。 押し出しの強いビジュアルに、今後期待してます。

 ルカノール公爵は、すっしーさんが悪いってわけじゃないのだけど、やっぱり悠未以外の配役は考えられない。

 マルガリータは誰がやっても感情移入できない役だし、シルヴィアは下手なわけじゃないけど特に目を引くこともない。 ローラもさほど目立たないし、ラモンが淡泊だから死んでも悲劇に見えない。 ルーカス大佐だけ、贔屓目で十輝よりりくの方が良かったと思ったけど、本筋にかかわる役じゃないし。

 芝居がかなりがっかりだったので、気分直しにショーを楽しむことにしました。

 シルバーの衣装着て、アイ・オブ・ザ・タイガー♪を歌ってるマカゼなんて、もう最高に格好いい。 ジャガーのナンバーは、マカゼよりりくがいい。 どっちもネコ科なのに、なぜマカゼはタイガーで、りくがジャガーなんだろう?

 全ツお約束のご当地ジェンヌ紹介。 横浜はりりちゃんだけでした。 ルカゼに差つけられた感があるけど、頑張れ!