ニューヨークの富裕家アレクサンドル・ウォリスキーは、ロシア貴族の末裔を名乗っているが、実は貧しい移民あがりの詐欺師、ロナウド・フィリップスだった。
彼が目をつけたのは、子供のころから憧れていたブロードウェイのニューアムステルダム劇場。
興行主のジーグフェルドに近づき、乗っ取りの手筈はすべて整った。
ところが、ロナウドは場末のクラブで出会った踊り子ジュディに心ひかれ、彼女の夢だったジーグフェルドの舞台に、ヒロインとして立たせることになる。
舞台は成功し、劇場乗っ取りは失敗。ニューヨーク市警のアーサー刑事に正体を見破られ、追われたロナウドは、1人ニューヨークを後にする。
「Jazzyな妖精たち」と「パリの空よりも高く」を足したようなストーリー。 さらに「グレートギャッツビー」のスパイスも足した感じ。 それなりに楽しめたのでいいんですが。 ロナウド、大空祐飛。 黒タキを格好良く着こなし、いかにも余裕のある大人の紳士風。 似合っていて格好いいからいいのだけれど、祐飛くんはこういう大人の男の役ばかりだった気がする。 ジュディ、野々すみ花。 意思がはっきりしていると言うよりも、人間性に問題ありとしか思えない可愛くない娘。 オーディション会場でスター女優に喧嘩売るし、場末のクラブの踊り子なのに酔客のあしらい方も学ばない。 運が悪いんじゃなくて、自ら不運を招いているんでしょ。 アーサー刑事、凰稀かなめ。 歌も芝居も安定感があって、余裕が出てきたように思いました。 最後キザなポーズを決めるのも、格好いいから許せる。 ジーグフェルド、悠未ひろ&ピーター、蓮水ゆうや。 この2人のコンビは最高です。 どっちも長身でイケメンなのに、やることなすことオーバーアクションのコメディ。 このコンビがいかなかったら、こんなに楽しめなかったかも。 マフィアのボス、鳳翔大&1の子分、鳳樹いち。 このコンビも面白かった。 大くんが空回り気味なのは割といつものパターンだけれど、いち君がベタにまとめてくれる。 おしゃれ(?)して花束持ったボスの憎めない感じも、ほほえましかった。 ニック、北翔海莉。弟分と言うよりは、既におじさんの貫録。 新生宙組に向けて皆まとまってきている中で、すごく浮いて感じました。 レビューシーンは華やかでよかったです。 「クライマックス」 98期生の潤奈すばる君が、私の通っているダンススタジオに去年レッスンに来たことがあったので、今回のショーの一番の関心は初舞台生のロケットでした。 満面の笑みで踊っている姿を見ると、ファンとは別の心理で、頑張れって思います。 |