「エル・ハポン」
伊達政宗の命により、慶長遣欧使節団がイスパニアに派遣された。 始めは歓迎されたものの、交渉は遅々として進まない。 使節団に加わった治道たちは無為な日々を送っていた。 そんな中で治道はカタリナに出会うが、農場主のドン・フェルディナンドが彼女を執拗に付け狙っていた。 慶長遣欧使節団は口実でしかなく、はっきり言って全くストーリーに関わらない。 ばたばたしたストーリー展開だし、イスパニアの道化師は騒々しいだけ。 スペイン人と日本人が普通に会話するご都合主義。 日本のサムライがイスパニアの女性と恋に落ちたって話を描きたいんだろうけど、いろいろ取っ散らかった印象しか残ってない。 蒲田治道、真風涼帆。 何に思い悩んでるのか最初全然分からなくて、途中で恋人を失った話が入ってきてようやく分かった。 剣の達人ってことになってるけど、真風はそんなにキレキレなタイプじゃないので、ふ〜んって感じ。 マント姿は格好良かったけど、ラブロマンス感も薄いし、役としての魅力は全然感じなかった。 カタリナ、星風まどか。 若い未亡人。 どうしても垢ぬけない印象が強くて、好きになれない。 この役は怜美うららで見たかった。 アレハンドロ、芹香斗亜。 訳の分からない話の中でも、特別訳の分からない役。 全然格好いいと思えないし、取ってつけたようでいらないよね、この役。 ドン・フェルディナンドの英真なおき。 英真さんが楽しそうに悪人を演じてるのが、見てる方も楽しかった。 フェルディナンドが一番印象に残ってる。 ドン・フェルディナンドの息子エリアス、桜木みなと。 父の堂々とした悪人ぶりに比べて、小者なワル。 桜木にそこまでのスターオーラを感じないので、劇団が何でこんなに猛プッシュするのか分からない。 藤九郎、和希そら。 最初面をつけてるから誰か分からなかったけど、登場人物の中では一番良かった。 身体がキレるから立ち回りも見栄えするし、最後まで治道と残るし。 ただ、治道はカタリナの夫として残るからいいとして、藤九郎はどうなるの? 不法滞在になっちゃうんじゃないの? ご都合主義でも楽しめる人とか、これで格好いいと思える人はいいのだろうけど、私はダメだった。 「アクアヴィーテ」 ショーは華やかで楽しかったです。 超絶プロポーションの実羚淳、ダルマにトーシューズが眩しすぎた。脚長すぎ。 極楽鳥の黒いダルマも男役さんだったのね。 和希そらが大活躍。 主要メンバーに目立つダンサーがいないので、つい目が行ってしまいます。 白いタコ足ダルマの銀橋渡り、素敵な肉付きに見惚れました。 アルゼンチンタンゴの場面が大人っぽくて、真風の相手役素敵と思ったら秋音光って、これも男役。 (タヌキな娘1には無理ですね。) そのあとの群舞、すごく好きだった。 フォーメーションも凝ってて、客席降りだと置いてけぼり感の強い2階席だけど、このナンバーに限っては2階席で良かった。 |