ハリウッド映画の舞台化。 詐欺罪で服役していたダニエル・オーシャンが、仮釈放で出所してきた。 妻のテスにはラスベガスのホテル王、ベネディクトという恋人がいて、ダニーに離婚を求めてきている。 テスに未練のあるダニーは、ベネディクトが裏であくどい商売を行っていることを知り、ホテルの金庫から金を盗み出す計画を立てる。 旧友のラスティをはじめ10人の仲間を集め、Ocean's11として、強固なセキュリティを誇るベネディクトのホテルの金庫破りに成功する。 ダニー・オーシャン、真風涼帆。 柚希や蘭寿ほどの圧倒的存在感やダンス技術はないけど、立ってるだけで十分格好いい。 間違いなくトップさんです。 ダニーが格好良くないと話にならないから。 ラスティ、芹香斗亜。 真風が突出してない分、キキと二人三脚でちょうどバランス良く見えました。 銀橋のオーシャンズ10の歌が新しく追加されて、男役1&2の掛け合いって言う宝塚の王道を久々に見た気がします。 Dr.ジョンソンのアドリブは、心臓マッサージしようとしたら自分の腕が折れた~って大騒ぎ。 北翔のアドリブがやりすぎて鬱陶しいことこの上なかったから、ほどほど感が良かったです。 フィナーレの銀橋で、テスを愛してるって歌うのだけは違和感ありまくりだった。 今まではベネディクトが歌ってたから自然に聞いてられたけど、オーシャンズ10とか別の歌でよかったんじゃないの? ベネディクト、桜木みなと。 これまで線が細くてチャラいイメージがあって、2番手の人がやってた大役をできるの?って思ったけど、割と頑張ってた。 線が細いのは変わらないけど、金に物を言わせて、悪事に手を染めてでものし上がってやろうって人物に見えた。 部下たちは金の切れ目が縁の切れ目っぽそうではあったけど、1日の売り上げダメにしたくらいじゃ問題ないでしょう。 だいもんのベネディクトが真面目人間で、最後金も奪われ女にも去られ、かわいそう過ぎたけど、ずんはたくましく生きていけそう。 テス、星風まどか。 この人は無理。そもそも好みじゃないし、真風にも合わない。 スタイリッシュさのかけらもなく、野暮ったくて大根。 ねねもダンスは上手じゃなかったけど、超絶プロポーションで、都会っぽい洗練された雰囲気があった。 蘭はなは個人的に好きじゃなかったけど、それでもダンサーだったから身のこなしはきれいだった。 この人は何がいいのか分からない。 ヤングテス(夢白あや)が出てきたときに、そうこれ!こういう人がいい!って思った。 夢白あやはフィナーレのダンスナンバーでも目が行ったから。 やっぱり踊れる人がいい。 ダイアナ、純矢ちとせ。 この人も苦手。そもそも苦手だけど、今回のダイアナは酷すぎる。 確かに性格は悪いかもしれない。 でもベネディクトの愛人だったわけだし、今でもそれなりにリスペクトはされてる。 何よりラスベガスの現役のショースターなのだから、あんなに怖い魔女みたいなビジュアルじゃなくていいでしょ。 カルロッタじゃないんだから。 その他のオーシャンズ11たち。 フランクの澄輝さやと、バシャーの蒼羽りく。これで退団の2人。 普通には格好いいんだけど、あと一歩が足りなかった。 りくのダンスが好きなのでプロローグやフィナーレは嬉しかったのだけど、芝居はちょっと微妙だった。 みーちゃんのバシャーがあまりに色っぽくて格好良かったから、どうしても比べてしまう。 マジックもほとんど披露してくれないし、地下に潜る銀橋の歌はキキに取られてしまったし。 キキは十分に持ち歌あるんだし、あそこは退団者に花持たせても良かったのにね。 あっきーはさらに印象薄かった。 ともみんフランクはすばらしいカードさばきを見せてくれたうえに、押し出しも強かったから。 優しげなのがあっきーのいいところなんだけど、詐欺師にはちょっと弱かったかな。 リビングストン、瑠風輝。 瑠風って割と落ち着いたイメージがあったのだけど、はっちゃけてて可愛かった。 ライナスの和希そら、ダンスもキレキレだけど芝居も上手で、良かった。 もとライナス2人に囲まれて、小柄なだけに余計少年ぽさが際立つ。 これまで新公主演の人が演じてたけど、ちゃんと演じたらこんなに目立つ役なんだなって思いました。 ソール、寿つかさ。 演技指導の場面で「活舌が大事」と講釈を垂れる張本人が、そのセリフを噛むというめちゃくちゃ面白いことをやって、一番の笑いを取ってました。 ナイス、すっしーさん。 何だかんだ言っても、宙組男子の見栄えの良さは最高で、楽しんで見られました。 |