イギリスの温泉保養地バースでボードビルのパフォーマーをしているアレックスと仲間たち。
彼らを気に入ったバーバラの紹介で、上流階級の人々にパフォーマンスを披露することになった。
アレックスは街で出会ったイタリア移民のジーノを誘うが、ジーノは家族の恨みを果たすことを考えていた。
労働者の暴動のさなか、ジーノを引き留めようとしてアレックスは流れ弾に当たって負傷する。
意識不明のアレックスは、イタリア統一戦線に参加している夢を見た。
謝先生の最近の作品は残念なのが多いので期待していなかったけれど、思った通り何が何だかな作品でした。 登場人物のキャラ設定が薄い。 マイティはひたすら陽気なボードビリアン、仲間たちも皆まとめてお花畑。 格差社会、不景気な世の中だと言うなら、負の感情を全部こってぃに集めるんじゃなくて、ボードビリアンな人たちにもいろいろあるでしょう。 亜音くんのおとぼけキャラは可愛い、可愛いんだけど、それだけ? 赤い石の存在が無理やりすぎ。 結局石自体に大したいわれはなくて、単に想い出の品ってくらいだったし。 さらに記憶の輪廻? いやもう意味わからない。 ガリバルディやらパレルモやら出てきたときは「逆光のシチリア(ラジオドラマ)」が始まるかと思ったし、本筋に関係ない場面が延々続く。 場面としては格好いいんですよ。 それは分かる。 だったら輪廻とか言わず、昔を知ってる人に語ってもらうとか、やりようがあるのでは? 挙句の果てに俺とお前は血のつながりのある親戚だ!? 唐突過ぎると言うか、ご都合主義すぎると言うか。 お父さんがイタリア人だってこと、アレックスは知らなかったの? 絶対秘密にしなければいけない理由があるわけでもなければ、普通知ってるよね? パーティ出席者の情報を簡単にもらすバーバラは、守秘義務って言葉を知らないの?って思って見てたら、もっとヤバかった。 秘密裏に探る任務を持ってる人が、あんなに口が軽くちゃダメでしょ? 最近月組見てなかったので、ヒロイン誰?状態だった。 きよら羽龍・・・娘1候補なの? なんかやたら大風呂敷広げた割には陳腐だし、あ〜も〜謝先生はダンスナンバーだけ担当してください。 ダンスナンバーは格好良かった。 ボードビルの出し物もいろいろ目先が変わって面白いし、何よりマイティは本当にダンスがキレキレ。 赤シャツ隊の場面も訳わからないとは言うものの、格好はいい。 フィナーレに至るまで、マイティのダンスを堪能できたのは嬉しい。 亜音くんのびっくりするほどの等身の良さ。 宙組男役はヒール靴を履いてない場面が多いのだけど、それでも素晴らしいプロポーション。 とりあえず、ダンスを楽しむ作品でした。 ストーリーに関しては考えちゃいけない。 「宙組の水美舞斗です」って、そうか宙組生になったんだなと感慨深かった。 ただね、何でよりにもよってマイティを宙組に入れようと思った? マイティにはマイティの良さがあるのに、1人めちゃくちゃ高いヒール履かなきゃいけないのが痛々しい。 マイティも宙組生も好きなので、いい方向に融合しますように。 |