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宙組 |
「逆転裁判」の続編。 弁護士フェニックス・ライトは、裁判で恋人レオナの無実を証明し、愛を取り戻したはずだったが、待っていたのはレオナの死という現実だった。 3年の月日が流れてもレオナの面影を忘れることができず、弁護士の仕事にも限界を感じていた。 ある日、殺人容疑で拘留されている、かつての恩師の弁護を依頼される。 これを最後の仕事にしようと心に決めたニック。けれども裁判を進めるうちに、真実を見つけ出し、弱い者を救うことが自分の道だと思いなおす。 そして、レオナへの想いを胸に、明日に向かって歩き出す。 フェニックス・ライト(ニック)の蘭寿とむ。誠実でハートフルな性格はそのまま。「蘇る真実」の客席下りのナンバーは、大盛り上がりでした。 それにしても、レオナが死んでいたというのは、唐突でびっくり! 残務処理を終わらせたレオナが、カリフォルニアに戻ってくるまでのストーリーだと思っていたのに、なんでいきなり殺してしまうかな!? ニックは、恋人の面影を胸にひとり寂しく過ごすキャラじゃないのに、レオナと2人幸せそうなのが似合いのキャラなのに、ずっとレオナの面影を追い続けているのが切なすぎる。 あまりにレオナの存在感が大きくて、あさひちゃんも舞台にいるような気がしました。 ルーチェ、純矢ちとせ。一応ヒロイン?そんな感じはしなかったけど。 自分のために殺人を犯した恋人よりも、ニックに心惹かれて、告白しようとした女性。 あんなに親身に励ましてくれる、頼りがいのあるいい男じゃあ、誰だって心変わりするってものです。 マイルズ・エッジワース、悠未ひろ。悠未くんが嫌いなわけじゃない。でも、エッジワースだけは七帆くんでなきゃダメなの。 同じ衣装、同じ髪型、同じ決めポーズ。なのに、声が違う、体型が違う、顔が違う。 キザでエリート意識丸出しなのに、どこか抜けてて、つっこみどころ満載で憎めない。 この微妙なさじ加減と、時代考証無視の衣装が、七帆くん以外のエッジワースは考えられないくらい、ぴったりだったから。 前回ニックに敗北したことを3年も引きずって、いまだに法廷に立てないとか、相変わらず妙な言い回しだったりとかしてるのですが、悠未くんは堂々とした存在感があるので、突っ込みを入れたくならないんですよね。 (それでも、ニックは突っ込んでましたが。) 「キャラクター変わったな」とか「よくしゃべるようになったな」とか言われていて、「そりゃそうだよ、別人なんだから〜」と心の中で泣きが入ってました。 ディック刑事、春風弥里。前回以上にハイテンションのおまぬけっぷり。持ち歌もあって、本当においしい役です。 から回りっぷりに大笑いでした。 マヤ(すみれ乃麗)と、ダブルシャッターがご自慢の素人カメラマン(美風舞良)も、前回以上に大活躍。 新キャラクターのカルマ検事(藤咲えり)も、法廷でむちを振り回して、強烈なインパクトでした。 誰もかれもキャラクターが濃くて、法廷シーンはかなりいい加減で、やっぱりゲームだなと思いますが、そんな中で蘭とむ君は、きちんと宝塚の男役として格好いい。 フィナーレは、久々に格好いいダンスナンバーが見られて、大満足でした。 |