バレンシアの熱い花
宙FANTASISTA！
2007年9月13日
於・東京宝塚劇場
| バレンシアの熱い花、役替わり公演。演じる人が違うと印象が違うので、どうしても両方見たくなります。 ロドリーゴ、蘭寿とむ。冷めた目で周りを見ている割に、心の奥では熱い想いが渦を巻いているという根本的な印象は、ほくしょもらんとむも一緒。ただ、その胸の奥の熱さぶりが、熱いがモットーのらんとむ君は、かなり激しい。シルヴィアとのラブシーン、引き寄せ方が、抱きしめ方が力強くて、シルヴィア折れそう。秘めた想いが一気に爆発したという感じで、シルヴィアもこんなに情熱的に抱きしめられたら、ますますロドリーゴへの想いが強くなるって。 ラモン、北翔海莉。ラモンは、演者が変わってもやっぱりおいしい役。らんとむ程熱くない分、もっと軽いノリの兄ちゃんでした。フェルナンドの屋敷でのはじけっぷりは、かなりテンション高かった。らんとむの熱いラモンは個人的に大好きなのだけれど、ほくしょの軽いラモンも｢下町でゴロゴロしているけちな野郎｣っぽくて、これはこれでいい。 ただ、イサベラを思わず抱きしめてしまうところだけは、ほくしょ君はあっさりしすぎていて、ここはらんとむの方がグッとくる。らんとむラモンは男っぽくて格好いいのに、ただイサベラにだけは想いが通じなくて切ない。ほくしょラモンはお調子者っぽいので、イサベラだけじゃなくて、本気の女の子にはもうちょっと強気で行かないと、って思いました。 エル・パティオとカーニバルの見せ場のシーン。ここは、ダンスが得意のらんとむの時は、見ている私の血も一緒にわくほどの格好いいダンスナンバー。歌が得意のほくしょになると、ダンスナンバーではなくて、パンフレットにあるとおり｢フラメンコの歌手｣のシーンでした。 ショーは、火星と金星が好き。うめちゃんのダンスは本当に綺麗で、見とれます。ヴィーナスはやっぱり格好いいぞ！ らんとむは、水星でなく火星を見たかった。らんとむのお耽美系のシーンはあまり似合ってるとは思えないぶん、熱くエロ格好いいのは最高です。（舞夢のナルキッソスは好きだったんだけど。） たにちゃんのキザなポーズ・・・5th anniversaryでまみちゃんが言っていたように、もうちょっとキザり方を研究した方がいいな〜。キザり方は人それぞれだけれど、やっぱりこれぞ男役の醍醐味だし、たにちゃんのは微妙すぎて。天真爛漫に笑っているたにちゃんは可愛いけれど、それだけってわけにもいかないもの。 |