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「月下の夜想曲」を昔プレイした記憶があるのだけど、細かいことは何も覚えてない。
と思ってたら、挿入歌のいくつかに聞き覚えがあって、ちょっと感動しました。
ロベスピエールが民衆を先導する革命期のフランス。 バンパイアハンターの手で封印されたドラキュラ伯爵が、人間の邪悪な魂に呼応して再び眠りから目覚めた。 ドラキュラ伯爵と人間の女性との間に生まれた息子アルカードは、父を再び封じるため動き出す。 アルカード、永久輝せあ。 ALUCARD、逆から読んだらドラキュラ。なるほど! 金髪ロン毛にマントに剣、これぞ宝塚の男役です。 そして三白眼の真骨頂。格好いいです。 マリア、星空美咲。 かわいらしい衣装で、バトルシーンもこなす。 ひとり芝居は上手で笑えるし、ソロの歌はパンチが効いてるし、それでいてラストシーンはいじらしくて可愛い。 ふわふわしてる娘役より、男役っぽいこともできる娘役が好きなので、美咲ちゃんはいい。 ヴラド・ツェペシュ、輝月ゆうま。 今回イチオシに格好よかったドラキュラ伯爵。 上背あるしラスボスなオーラもあるし、衣装は派手だし眼は赤い。 でもただの悪役じゃなくて、妻を愛していたが故に人間を憎んでるとか、最後は愛する息子の手で終わらせてほしかったんだってのがよく分かる。 悲しくて、でもやっぱり問答無用に格好いい。 リヒター、聖乃あすか。 短髪もいいけど、ロン毛が色気ダダ洩れでした。 本人のキャラ的にほわほわした優しい役が回ってきがちだけど、「冬霞の巴里」や今回みたいにダークで内面に何か抱えてる役の方が色気があって好きです。 カフェブレイクで言ってたように鞭がすごかった。 サキュバス、侑輝大弥。 ビジュアルの作り込みもキャラの濃さもすばらしい。 絶対領域の破壊力、エロ格好いい。高笑いもすごかった。 劇団は希波らいと押しなのが手に取るように分かるのだけど、私はだいやくん推し。 今回はショーの扱いが良かったので文句はないけど。 メインキャストのビジュアルの再現度の高さも素晴らしかったけど、ドラキュラの手下のダンサーズも格好良かった。 宝塚はこういうのがいい。 ロベスピエールって名前だけで宝塚ファンはほぼそのあたりの歴史が分かるから、うまい具合に入れ込んできたなって感心しました。 ドラキュラ伯爵はあれで本当に亡くなってしまったのかな? 担ぎ上げてたシャフトが諸悪の根源のようにも感じるけど、人間に負の感情がある限りまた伯爵が復活することはあるのかな? アルカードはマリアを見送って、その後もずっと生き続ける。永遠の命って苦しいね。 「薔薇の封印」とか「不滅の棘」とか、こういうのも宝塚お得意のテーマだけど、1日でも長く生きる!って言うマリアのセリフが前向きで良かった。 ショーが焼き直しのベタなロマンチックレビューすぎて、これなら芝居を1本ものにしてくれたら良かったのに。 |