オクタヴィウスは偉大なカエサルの大甥でありながら、争いごとを嫌う青年だった。
カエサルを仇と狙うポンペイア、カエサルを暗殺したブルートゥス、後継を狙うアントニウス。
そしてエジプトとの戦争。
オクタヴィウスは動乱の中においても平和を求め続け、やがて尊厳ある者・アウグストゥスと呼ばれるローマの初代皇帝となるのだった。
生演奏解禁かな? オケボックスからチューニングの音が聞こえました。 シートが貼ってあって中は見えないのだけど、やっぱり生演奏は嬉しい。 幕が上がって芝居が始まる。 野盗に続いて、上手から柚香光が登場。 でもマイクが入ってない? まさかの芝居中断になりました。 かれーくんがバイバイ〜って手を振る中緞帳が下りる。 しばらくして、最初から上演しなおしました。 中止にならなくてよかった。 オクタヴィウス、柚香光。 ポスターは野性的な雰囲気だったのに、むしろヘタレ。 確固とした信念を持って争わないというより、何もしないうちに周りが勝手に滅亡して、棚ぼた的に皇帝の地位がふってきた。 「SANCTUARY」のアンリは同じように争わない人だったけど、もうちょっと信念を持ってた。 こんなに何もない役ってどうなの? ポンペイア、華優希。 愛らしいビジュアルに似合わず芯の強い女性。 と思ったら、知らないうちに死んでた。 亡霊になってオクタヴィウスと会話するくらいなら、生きてるうちにもうちょっと何かあってもいいのに。 アントニウス、瀬戸かずや。 ギラギラ野心家で行動的、カエサル存命のうちにクレオパトラを奪おうとするほど怖いもの知らず。 それが女にほだされてローマを捨て、そのうえ亡霊に悩まされて勝手に自滅していく。 せっかく格好良かったのに、そんな終わり方とは。 クレオパトラの凪七瑠海。 男役として線が細くて好きじゃないけど、だからと言って女役をやって色気があるわけでもない。 カエサルとは政治的な駆け引き、アントニウスとは愛し合ってたのだろうけど、いまいち見えてこない。 最期は蛇にかまれるわけでもなく、いろいろ残念。 ブルートゥス、永久輝せあ。 最初からカエサルに敵意むき出しで、その流れのままカエサルを暗殺。 カエサルに「おまえもか」と言われるわけでもなく、そのまま逃亡生活、そして殺される。 雪組時代はすごく目を引いてたのに、花組だとうっかりすると存在感を感じない。 やっぱり花男は別格に濃いのかな。 アグリッパ、水美舞斗。 筋肉頭とか言われてるし、アウグストゥスにはいいように使われてるし。 それでもアウグストゥスが大好きなのは分かりました。 カエサルとブルートゥス、アントニウスとクレオパトラ。 どうしてもこの4人のエピソードの方が有名だしドラマティックだから、オクタヴィウスは印象が薄い。 何とかまとめましたって感じで、何が描きたいのか全然分からない作品でした。 民衆が考えなしにマスメディアに流される様子はよく描かれてたと思う。 ショー「Cool Beast!」 ぱっとしないオクタヴィウスとは打って変わって、真っ赤な衣装でギラギラしたオーラを放つ野獣のかれー君。 やっぱり彼女はこういう方が似合います。 あきら君とのデュエットでは片足ばっちり見える女役で、思わず目が行ってしまう。 細身なのに筋肉質なダンサーの脚なんですね。 同じく野獣のマイティが飛ぶ!踊る! テーマカラーはメタリックグリーン。 2人の場面はほほえましくて楽しくて、いい感じです。 存分にマイティを堪能できました。 華ちゃんは紫がテーマカラーの可憐な花。 歌もダンスもそれほど得意ではなかったけど、ヒロイン力は抜群の娘役さんでした。 あきら君のテーマカラーは濃紺。 そして人間役らしい。 さよなら仕様の歌もあって、大介先生の温情を感じます。 ひとこちゃんは、ショーだと目立ちます。 若手引き連れたり、ロケットを先導したり、見せ場もたくさん。 かちゃは・・・いらなかった。 音くりちゃんや和海しょう君、パンチある歌声の生徒は十分足りてる。 熱くて勢いのあるショーで楽しめました。 |