武田信玄に仕える武将、真田幸村の物語。
水や炎の演出、映像を駆使して最初はすごいなと思ったけれど、ちょっと映像を多用しすぎに感じました。
武将の物語というより、武田信玄にあこがれる若者の成長物語で、男役として成熟したトップさんよりも、新進気鋭の若手男役さん向けの話な気がします。
真田幸村、蘭寿とむ。 槍が重そうで、鎧が重そうで、ゲームのビジュアルに忠実なのはいいけれど、大変そうでした(他の人もですが)。 熱い男というのは似合いだし、立ち回りも演技も何の文句もないのですが、だからと言って特別格好いいとも思わない。 「逆裁」は良かったけれど、今回ゲームとのコラボは企画倒れに感じます。 いのり、蘭乃はな。 何かあんまり重要じゃなさそうな役だな〜と思っていたら、結構重要な役だった。 でもいまいち感情移入できなくて、もうちょっと何か演じようはなかったのかという印象です。 上杉謙信、明日海りお。 ファンの方ごめんなさい。でもはっきり言わせてもらうと、気持ち悪い。カマっぽくて、妙な妖術使いのようで、これって格好いいの? もっと男役芸を極めた人が演じたら味が出るのかもしれないけれど、ナルシストな若造にしか見えないし、どうにも受け付けませんでした。 佐助、望海風斗。 あの顔の枠縁は何?ゲームのキャラだから文句言っても仕方ないのだろうけれど、変。 幸村に対して軽口たたくところとか、かすがに対する態度とか、演技的には安心して見ていられるのに、表情もよく見えないし、あの扮装は気の毒です。 伊達政宗、春風弥里。 「独眼竜は伊達じゃないぜ」な伊達政宗。ストーリーに全然必要ないんじゃないかと思いつつ、一番格好良かった。 刀が抜けなかったリ(っていうか、3本ワンセットの刀って意味ないでしょ)、マイクが落ちたりトラブル続出で大変だったけど、さすがみーちゃん、堂々たる伊達男でした。 「子猫ちゃん」「you see?」なキザっぷりも、みーちゃんだから格好良かったとしか言いようがありません。 かすが、桜咲彩花。 ずいぶん色っぽい忍びで、あれじゃかえって目立つんじゃないかと思うけれど、謙信への恋心とかなかなかお上手でした。 幸村パパ、月央和沙。格好いいパパでした。少年幸村の春妃うららちゃんも熱演していて、こういう少年時代を過ごしたから、こんな真っ直ぐで熱い青年になったんだなと納得でした。 フィナーレのショーは和物。せっかくダンサーが揃っているのに、芝居も純粋な和物じゃないのに、もっと洋風テイストのショーにしてほしかった。 劇場へのアクセスは悪いし、劇場内の作りも分かりにくいし、その上ゲームのコラボは失敗っぽいし、ショーまでがっかりで、何だか残念でした。 |