![]() |
花組 ラ・エスペランサ TAKARAZUKA舞夢! 2004年11月12日 於・東京宝塚劇場 |
![]() |
MIDI*世界の終わりの夜に |
2度目。先日蘭とむ茶でいろいろ話を聞いたので、今回は蘭とむメインに見ようと思ったのですが、やっぱり芝居のほうは、蘭とむだけを見るには無理があった。確かに、未沙さんと何か話している雰囲気ではあったけれど。 全体にまったりした空気が流れているので、おさ&ふーの会話〜歌に続くシーン、何回かあったけれど、見ているほうは飽きてしまった。後ろでアンサンブルが出てきているところは、他の人を見ていたけれど、2人だけのシーンはもう少し短くしてもらいたい。「転んでも前向きに倒れたい」のミルバの台詞、ふづきさん噛んでくれましたね。コメディタッチなシーンだったので、客席も笑いが出ていたけれど、ふーちゃんの台詞噛み、ちょっと多い気がする。おさちゃんが、「何言ってるか分からない」と突っ込みいれていました。 あすかちゃん、すごく綺麗になりましたね。舞台に現われると、目を引きます。ファビエルとの銀橋芝居は、前回以上に感情がこもっていました。「涙がこぼれそう」と言いながらも、絶対に涙を見せないのがフラスキータなんだろうけど、最後涙声で、涙を必死でこらえながら歌う姿に、じ〜んときました。きりやんとのダンスも、一番素敵だった。あすかちゃんの方が、トップ娘役のような存在感を感じました。 キッチンでのストンプのシーン。調理台のフライパンに、野菜をのせていたずらしていたカルロスが、野菜を床に散らばらせて、皆であせって拾っていました。今回は、おさ&ゆみこのダンスは見なくていいか、と思っていたので、主にアンサンブルを観察。園加ちゃんがいい味出していました。 水&一花ペアは、あいかわらず楽しい。2人の掛け合いの間が絶妙。一花ちゃんの髪型、ローマの休日のヘップバーンみたいで可愛い。 せっかくタンゴが沢山出てくるのに、踊れる人がダンサーの役をやっていないので、ダンス好きには残念。おさちゃん、踊るときに足元を見る癖は直した方がいいと思う。まして組んで踊るダンスのときは。 一転、ショーは踊れる人が踊りまくります。ウラノス(桐生)とガイア(舞城)は、前回プロローグ以外はほとんど見る余裕がなかったのですが、改めて見てみると、本当に上手。そして芝居同様、蘭とむヴィジョンで見ることにした今回のショー。ショーは出番が多くて、見ごたえありました。 ナルキッソスの場面。とむくん、前回ほど誘惑の眼差しではなかった気がする。もっとガンガン行ってほしいものです。せり下がるのを見ながら、水チェック入ってるのかな〜?と想像してました。 おさ、水、きりやんの客席出。今回の席が、すぐ前を3兄弟が通る場所だったので、前回以上にテンション上がる!手をのばして、水ちゃんにハンドタッチしてもらいました。こういうシーンでは、生徒さんの個性が出ますね。気がよさそうなきりやんは、お客が喜ぶならタッチくらい喜んで、という感じがした。水ちゃんは人がいい感じで、皆が手を出すので、断りきれずにタッチしながら通っていった。そしておさちゃんはクール。そういうことは興味なしというふうに、さ〜っと行き過ぎてしまった。 舞台の上では、3人楽しそう。子猫ちゃんと戯れるポセイドンを、兄貴2人は見てくれない。「見てて」と指図するきりやん。あとでゼウスに、「兄貴に命令するな」と言われていました。 アイガッチャ、蘭とむは・・・出てないんですね。お茶会で踊ってくれたから、出てるような錯覚が。黒タキ男役たちも格好いいけれど、フォーメーションもいいので、オペラをはずして鑑賞。 続いてのロケット。今日も元気なヘラクレス。手拍子のノリがいいと、やっている方ものりやすいと言っていたで、思い切り手拍子!自分ひとりでは浮くけれど、会場みんな手拍子してたから大丈夫。 トロイア戦争。ゆみこパリス、誰かを選ぶなんて自分には荷が重過ぎてできないと歌っていたけれど、もしかして誰も選びたくなかったんでは?頭弱そうなアフロディテ、庶民的なヘラ、女ざかりを過ぎたアテナ。美人選びのはずなのにね。王妃ヘレンが一番まとも、と思って選んだんでしょうか。 そしてここから歌い続けるゼウス。心地よい歌声に、すっかりBGM扱いして、全く見る余裕なし。ギリシャ兵蘭とむが闘っているのだから。熱い戦い、いいですね〜。そしてやはり、映画TROYとオーバーラップしてしまう。 ゼウスの涙は、曲も振り付けも本当に素敵です。もちろん、歌声も踊っている人もいいから。新世界も、曲はキャンプファイヤーが始まるのかと思うけれど、ダンスは素敵。みんな気持ちよさそうに踊ってますね。今回で卒業の、ちはるさん&はっぱさんに温かい振り付けが、宝塚らしくて好きです。 衣装は、それってどうかな〜と思うものも多いけれど、全体としてやはり好きなショー。見たい人が多すぎて、心の底から麻子ちゃんが出演していなくてよかったと思った。今でも目が4つくらい欲しいと思ったのに、これ以上は限界だから。 |