妖精を信じる少女シャーロットは、屋敷の庭で薔薇の精に出会い、恋に落ちる。
人間が大人になるときに忘却の粉をかけてすべてを忘れさせるという、妖精界の掟を薔薇の精が破ったため、庭は荒れ果て妖精たちの住処もなくなってしまった。
時が流れ、再び花咲き乱れる庭を取り戻そうと、植物学者のハーヴィーが屋敷を訪れた。
薔薇の精エリュ、明日海りお。 フェアリータイプで、思春期こじらせ系の明日海には、合ってると言えば合ってる。 ビジュアル押しのファンなら、十二分に満足でしょう。 ただ存在するだけで特になんてことない役だったけど、個人的に明日海は好きじゃないので、扱いとして不服はない。 シャーロット、華優希。 好演はしてたけど、ほぼ蚊帳の外で話が進んで、気がついたら老婆になって再登場。 人間と妖精の恋物語って結ばれるわけでもないのだから、普通は少女の成長物語だったりしない? なのに、シャーロットの人生は放置で、最後に魔法の粉で一瞬時を戻して妖精と再会する。 現実社会から目を背けたまま生きてきて、そのまま死んでいくのってハッピーエンド? 幼少期のシャーロット役が2人もいるのが微妙。 1人で十分でしょ? 回想シーンで、白い薔薇の精が常に2人の少女をはべらせてるのが、何とも変。 白い薔薇の精は、聖乃あすか。 この人も綺麗っちゃ綺麗なんだけど、押し出しが弱くて男役らしさを感じない。 青い薔薇があれだけ存在感薄いから、白い薔薇がもっと影薄いのは仕方ないけど、ほんとうにふわふわ漂ってるだけだった。 劇団の推しは強いから、今後は花組男役らしく成長してもらいたい。 ハーヴィー、柚香光。 一番主人公っぽいポジションだけど、これと言った個性があるわけでもなく、話の進行役という感じ。 出番は多いのに、キャラが全然立ってない。 回想シーンの庭師に水美舞斗。 誠実そうな性格とか奥様を慕ってる様子とかは分かるのだけど、それ以上何もない。 ストーリーに絡むわけでもなく、立ち姿が無駄に格好いいくらいで、はっきり言ってマイティの無駄遣い。 やり手社長の瀬戸かずや。 ワンマンで金儲けにしか興味ないのは分かるけど、ワンパターンにそれだけ。 単にあきらが格好いいだけで、役として格好いいところは何もない。 いい年した大人が見るには、あまりに薄っぺらいストーリーでした。 ショー「シャルム」 若手男役6人組は、もうちょっと押し出し強くやってもらいたかった。 ワンシーンならまだしも、結構出番多かったから。 大人っぽい孔雀をテーマにしたプロローグから、アニマル柄の娘役と支配人あきらのセクシーなナンバーに続く。 一番格好良かったのは、かれー君のレジスタンス。 大人っぽくセクシーで、がんがん踊る。 長らく外様の踊れないトップが君臨してたけど、これが本来の花組だよね。 今後が楽しみです。 |