花組
メランコリックジゴロ
EXCITER 2018

2018年11月28日
於・東京宝塚劇場



 ジゴロ稼業のダニエルとスタン。 ちょっとした儲け話のつもりで手を出した詐欺のせいで、いろんな騒動に巻き込まれる。

 柚香光&水美舞斗の同期コンビ。クールで色っぽいカレー君と陽気でパワフルなマイティ。 2人の掛け合いを楽しみに見に行った。タイプは違うけどどっちもダンサーの2人、息も合ってて楽しい。

 スタンがこんなに悪人だったとは、真矢みきの時は思わなかった。 何だろ?真矢みきだと根っからの自由人って感じで悪気を感じないんだけど、 マイティの悪意なさそうな満面の笑みに、かえって腹黒さを感じてしまう。 椅子ブン投げるし、ティーナに対して怒鳴るもんだからダニエルが一生懸命とりなしてるし。
 で、ダニエルはそんなスタンにいいように使われてる。 カレー君のダニエルは割と素直でいい子っぽいから、腹黒スタンには勝てなそう。
 ダニエルとスタンってもっと仲良しコンビなのかと思ってたけど、ひたすらスタンが引っ掻き回して、ダニエルは振り回されてばっかり。

 スタンが酒のカップをひっくり返した時のリアクションが面白かった。 酒入ってる設定のカップを倒してしまったから、知らん顔して芝居続けるわけにもいかないし、一瞬微妙な間があく。 ダニエルはあたふたしてるのに、スタンはしれっとダニエルのカップを取って飲み始める。 いいよね〜、最初から最後までスタンはこういうヤツだった。
 この場面、映像には残らないのね。 アドリブだからこその良さなのかもしれないけど、毎回やってもいい面白さだよ〜。

 フェリシアの舞空瞳。ヒロインとしては十分に演じてたと思う。 Wヒロイン的な華優希のティーナ。 素っ頓狂な役を元気いっぱいに演じてました。

 正塚先生らしく主演以外の見せ場が多いのだけど、全ツだとメンバーが足りないのを痛感する。 さおたさんと和海しょう君は良かったんだけどね。

 フォンダリの羽立光来・・・特にいまいちだった。 存在感はあるし頑張ってるのは分かるんだけど、年季を重ねた迫力とか威圧感みたいなのがない。 他の人もいまいちって思う人多かったんだけど、この役は特に!大事だと思うから。

 酒場のナンバーはすごく楽しかったんだけど、もっとカレー君とマイティの絡みが見たかったな。 期待してたよりもあっさり終わってしまった感じ。

 ショー「EXCITER」

 カレー君は華がある。これはもうスターとして絶対条件。 なんだけど、今回のショーは彼女にあってなかった。 私自身歌が下手なのは全然気にならないんだけど、今回に限っては声が出てないって言うか、とりあえず良さが出てないと思ってしまった。 ダンスがあれだけキレキレなんだから、もっと踊ってナンボなショーが良かったな。
 マイティの方は、今回も大活躍。 存在感といいパワフルなダンスといい、つい目が行ってしまう。
 舞空瞳ちゃんもダンスすごく上手だった。 ダンスの花組を復活させよう!

 後姿でよく分からなかったのだけど、客席に真飛、壮、愛音、彩音が来ていたらしい。 チェンジボックスのところで、カレー君が「お兄ちゃん!」を連呼してた。