花組
Liefie
2024年7月19日
於・日本青年館



ほのぼのコメディと言えば言葉はいいけど、本当に薄っぺらくて何もない作品でした。

ミラ(七彩はずき)は11歳で交通事故で両親を亡くした影響で、15年経った今も笑顔を忘れている。 そんなミラを心配して、友人のダーン(聖乃あすか)やアンナ(常和紅葉)があれこれ気をかけている。
って、事故から2〜3年後の思春期真っただ中なら分かるけど、26歳の大人の女性が何甘えてるの? それだけの年月が経ってたら、忘れるとかなくても自分で何とかするでしょ?
まして交通事故? 目の前で両親が虐殺された惨劇を目撃したとかならまだしも。
そもそも普通にかわいいお嬢さんで、そこまで闇抱えてそうに見えないんですけどね。

ほのかダーンはふわふわした男性ってことになってるけど、登場人物みんなふわふわしててストーリーの盛り上がりが何もない。
レオ(侑輝大弥)が唯一ダークっぽそうなのだけど、1幕全然出てこないわ、2幕出てきたら自分で悪役登場とか言ってるし、いきなり乱闘になるのも不自然。 刈り上げツーブロックで俺はティボルトでも歌いそうな格好良さなのに、ちょっとぐれてるだけの中途半端な設定。
交通事故の加害者側の子供だって設定でもあれば話も膨らむんだけど。

と言うわけで、どうにもこうにも眠たい作品でしたが、フィナーレのショーは良かった。
大弥くんがゼロ番でニコニコ踊るのを見れたのが満足なので、芝居はなかったことにしました。