リュドヴィーク 花組
マラケシュ・紅の墓標
エンター・ザ・レビュー


2005年6月17日
於・東京宝塚劇場
イヴェット


BGM*星のベドウィン
 2度目のマラケシュ。今回は前方の席だったので、なかなか臨場感ありました。

 芝居の幕開け、エスニックな衣装のダンスが好きです。としこさんの蛇はあいかわらず見ごたえばっちり。ついつい見入ってしまいます。樹里ちゃん、さおたさん、園加ちゃんの3人組のダンスも好き。ダンサーが多くて、つかみばっちり。広場のエスニック調の音楽のナンバーも、元気になれます。

 改めて見ても、あすかちゃんのイヴェット、本当にいい演技しています。リュドヴィークとのパリのシーンなんて、涙をさそう。精一杯虚勢を張ってるのが痛々しくて。でも最後去り際の表情は、ふっきれたような感じで、もう大丈夫だろうな。花もあるし演技も上手、あすかちゃん、まさに今が旬ですね。

 パパ、コルベット。娘を遠くから見守ってる眼差しが温かい。ソニアがイヴェットの母親だってことは、知らなかったみたいですね。コルベットの家族を思って、黙ってたんでしょうか。コルベットもソニアも、大人だなあと思います。

 イヴェットとは反対に、ヒロインのオリガの演技が弱い。もともとソフトでエレガントな女性とは縁遠いふーちゃんなので、これで限界なのかもしれないけれど。喋り方の語尾の妙な癖が耳につくし。
 リュドヴィークが、この人と過去の傷をひとつひとつ埋めていこうと思うほど、心の癒しになるような女性に見えない。ふーちゃんの演技が弱いので、リュドヴィークが何でこの人に心を寄せるのかが分からない。最後は、リュドヴィークとの恋は本物だったけれど、やっぱり自分には夫のそばがふさわしいと、自分の意思でクリフォードのもとに戻ったのだろうけど、ふーちゃんは流されているだけ・・・?つくづく別の人で見てみたかった。

 最後リュドヴィークは死んだの?という友人の疑問。あれは幻。リュドヴィークの魂が、クリフォードをオリガのもとに導き、デザートローズに想いを託したのかと。こういう余韻を残した終わり方は好きなのですが、分からない人には分からないのかなあ。
 もう1つ友人が分からないと言う、怪しいドイツ人。これは・・・分からん。価値ある美術品は、それを持つにふさわしい人が持たなければならない。下々のものが持っては、美術品がけがれる。ここまでは理解できるんだけど。だから自分が浄化する。ここら辺で狂ったなって感じ。マイツボは「とても・・・手がでない」

 ショーのアドリブ。マドモワゼル・すみれは、「オペラで見ているあなた。アップ過ぎるから。もっとひいて」
 樹里ピエロは、「バレーボールの大林素子さんじゃないですか。座ってるのに足長い」樹里ピエロはとても楽しい♪

 らんとむ君のロケット足上げ。数えたら連続25回でした。ご苦労様です。そのあとすぐデュエットだもんね。このデュエットダンス、すごく好き。
 ストーリーのあるショーが好きなので、ちょっと眠くなってしまった〜。