花組
Nice Work if You Can Get It
2021年1月17日
於・東京国際フォーラム



 禁酒法時代のニューヨーク。 顔が良くてお金持ちの女たらし、そんなジミーは4回目の結婚を控えて潜り酒場で盛り上がっていた。 そこで出会ったビリー。 実は彼女は、酒の密売を行うギャングの手下として警察に追われていた。 ビリーが酒の隠し場所として選んだのは、ジミーの別荘。 ビリーと仲間たちは、新婚旅行に別荘にやってきたジミーと鉢合わせする。

 ガーシュウィンの曲に乗せたハッピーなラブコメ。 れい君の開演あいさつからテンション上げ上げで、ハッピーミュージカルはいいですね。 アンサンブルはこれでもかってくらい踊るし、聞き覚えのある曲に、随所で笑わせてくれるコメディ。 緊急事態宣言で中止にならなくてよかったです。

 ジミー、柚香光。 軽いノリのイケメン御曹司、こういう役似合います。 とにかくテンポ良くて、格好良ければそれで良し。

 ビリー、華優希。 男の子のような汚い格好してても、全然似合わない色仕掛けでジミーに迫っても、かわいい。 れい君と華ちゃんはいつもお似合いでかわいくて、見てて嬉しくなります。

 クッキー、瀬戸かずや。 見た目ダンディで格好いいのに、むしろコメディ担当なくらい絶妙な間で楽しませてくれました。

 アイリーン、永久輝せあ。 頭ぷっつんな美女、あそこまではじけてたら文句ありません。 ちょっと男顔だけど抜群のプロポーションでした。

 デューク、飛龍つかさ。ジェニー、音くり寿。 堅実な中堅として安心の演技、ちゃんと見せ場もありました。

 ジミーママの五峰さん。署長の汝鳥さん。 アイリーンパパの和海しょう君。 しっかり脇を固めてくれて、最後いろいろ驚かせてくれた人たち。 と言うか出演者あまり気にしてなかったから、2幕の最後に五峰さんが出てきて本当にびっくりしました。

 晩餐のシーンのわちゃわちゃっぷりが最高でした。 あきらが野菜を落としてしまって、侯爵夫人が「まずキャベツを拾いなさい」ってフォローしたのはナイスだったのだけど、あれたぶんキャベツじゃなくてレタスです。
 ブラウンベアードは、れい君が茶色いクマのぬいぐるみを持ってたところでちょっと伏線を感じたけど、他の落ちは想像してませんでした。 (ベアーじゃなくてベアードだけど。)

 多少取ってつけたようなカップリングもあったけど、たくさん笑って楽しめました。