ポーの一族。昔ちょっとだけ読んだ覚えはあるけど、こんなに長いストーリーとは知らなかった。
エドガー(明日海りお)は、生まれたばかりの妹メリーベル(華優希)と森に捨てられたところを、老ハンナ(高翔みず希)に拾われて育てられる。 そこは、不老不死のバンパネラ、ポーの一族の屋敷だった。 ポーツネル男爵(瀬戸かずや)とシーラ(仙名彩世)の婚約式の日、エドガーは一族の秘密を知ってしまう。 そして、同じく秘密を知った村人に襲撃され、ポーの一族は皆殺しにされる。 死ぬ直前に長老ポー(一樹千尋)はエドガーに洗礼を与え、エドガーとポーツネル男爵夫妻は逃げのびる。 養女に出ていたメリーベルに再会したエドガーは、メリーベルを一族に加える。 ポーツネル男爵夫妻と4人、家族として暮らし始めるが、全く成長しない少年少女に疑惑をもたれるため、ひとつ所にとどまることができない。 バンパネラの糧である人間の血と、新たに一族に加える人間を探してたどり着いた地。 そこで、エドガーはアラン(柚香光)に出会う。 人々に秘密がばれて、メリーベルとポーツネル男爵夫妻が殺される。 エドガーはアランをポーの一族に加え、2人は少年のまま永遠の時を生きることになる。 とにかく綺麗な舞台でした。 衣装もセットも綺麗だし、バンパイアものと言ってもおどろおどろしさはない。 誰か1人に感情移入する感じじゃなくて、壮大な少女漫画を読み切った感じがする。 バンパイアもの、不老不死の哀しさ、少年愛、BL、そういういろんなもののパイオニア的作品なのかな? 熱烈なファンがいるんだろうと分かるし、原作ファンも納得の舞台だったんじゃないかと思います。 みんな綺麗でちゃんと役にあってて、特にメリーベルの華優希ちゃん、儚げな感じが良く出てた。 仙名彩世は、お姉さんみたいで若すぎるって言われても、普通に若いお母さんに見えたけど。 老ハンナが消える演出がおお〜って思う。 ポー一族がセピア色なのに対して、街中は活気あふれてて、バトントワリングが上手な生徒さんがいたりして楽しい。 パブリックスクールの制服がもうちょっとオシャレだったら良かったんだけどなあ。 でも、全体としてよくまとまったいい作品でした。 |