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栄華を極めた平家が壇ノ浦で終焉を迎えるまでの物語。
大河「鎌倉殿の13人」の平家側のサイドストーリーというイメージ。
見てなかったとしても、源義経の名前くらいは皆知ってるだろうし、複雑な源氏側をばっさりカットしたのは良策だと思う。
わだつみ(海の精霊、亡くなった人の魂)が舞うプロローグが美しい。 平家を表す満月が舞台に反射しているのが、水面に映っているようで美しい。 ストーリーが進むにつれて欠けていくんだろうなと想像は出来たけど、2階席からだといまいち月が見えなかったのが残念。 途中で三日月になってるのは見えた。 平家の陰口を言う人を密告する禿の目が怖い。 ダンスがうまいから、存在感もあるし。 単に密告者というだけじゃなくて、平清盛の怨念を象徴するようになったり、戦の最中で放った火を表してたり、使い方が効果的。 滅びの美学は日本人の好きなテーマなんだろうけど、戦いに固執するのは見てて辛い。 平知盛(永久輝せあ)が明子に未来に語り継ぐ役割を託すのだけど、それも子供が生きていてこそ。 子供が亡くなって、何を未来に語り継げばいい? 男の愚かさをめちゃくちゃ感じました。 星空美咲の明子。 最後まで夫の夢を一緒に追いかけてついていきますって女性は、本来は私の好むタイプじゃないのだけど、美咲ちゃんは凛としたところもありつつ寄り添う姿が良かった。 透き通った高音の歌声が美しく響くのもいい。 平重衡(しげひら)教経(のりつね)の聖乃あすかと極美慎。完璧にW2番手。 教経は分かりやすく武闘派の武将で、声の出し方からいつもの極美と違ってるし、一貫して戦い抜くのが格好いい。 人一倍綺麗なのに、阿修羅城以降骨太系がはまってる。 一方の重衡は、優し気な佇まいで戦うことのデメリットをアピールして、教経とは真逆の立場を取る。 でも逃げ腰なわけじゃなくて、平家を守るっていう信念の強さは負けてなくて、最後の戦闘シーンが格好良かった。 以前は女の子っぽくて苦手だと思ってた聖乃だけど、ぐっと男役らしくなっていい感じ。 柔と剛のタイプ違いの強さの対比がよく出てた。 ショーもだけど、とにかく贅沢なダブル使い。 知盛と明子の息子、知章(ともあきら)美空真瑠。 変声期の少年ぽくかすれる発声が、リアルに少年ぽかった。 親を守って息子が死ぬのは絶対にアウトだからね? あの時代はそれが普通なのかもしれないけど、母親目線になってしまう。 源氏側は義経(希波らいと)くらいしか出てこなかった。 菅田将暉のインパクトが強かった義経。 目をぎょろぎょろ剥くのがサイコパスぽくて怖かった。 一の谷の崖下りで、大階段が現れたときはそうきたか〜!と感動しました。 あれは宝塚にしかできない演出だ。 見た目は美しいし芝居はうまいし、すごく引き込まれました。 和物の芝居は登場人物の名前を覚えられないのが難点なのですが、いい作品でした。 ショーは中南米が舞台で派手派手! メキシコの骸骨ではリメンバーミーを歌ってたけど、リメンバミッリメンバミッ♪のところで、先日の加藤和樹x橋本さとしのROOTSを思い出してしまった。 ダンスバトルのTシャツがマイケルジャクソンとかのライブTシャツなのが気になって仕方なかった。 聖乃極美、仲良しか!!(ショーの間中、ずっと仲良しか!って突っ込み入れ続けてた) 砂漠の人外の妖艶さ、ほのかちゃんは本当にぴったりなのに、ダンスが花男って感じでキレキレ。 楽しくてあっと言う間のショーでした。 |