月組
宝塚をどり
明日への指針
TAKARAZUKA花詩集100!


2014年6月11日
於・東京宝塚劇場



 「宝塚をどり」
 日本物のショーというよりも、日舞の発表会と言った方がいい内容。 あまりに盛り上がりに欠けて、途中睡魔に襲われました。宝塚で男声の録音使うのもやめてほしい。 植田爺、お願いだから勇退してください。

 「明日への指針」
 センチュリー号100回目の航海中に起こった出来事。軽いコメディでした。

 通信士のジェイク、龍真咲。 他の登場人物もみんな三十路なんだろうけど、20代に見えるな〜。イケメンなお兄さんでした。 (ネタバレ)詐欺師?というか、悪役の片棒というには悪気なさそうだし、借金にまみれてると言うにはすさんでないし、まあ彼女の尻に敷かれてうまくやっていけそうな気がします。

 レイラ、愛希れいか。 イケメンなお兄さんにナンパされて、うまくかわしつつも楽しんでる感じが上手。 幼少期にタイタニックの事故に遭遇したとか、家族を亡くしたとか、挙句の果てに夫とジェイクの両方に騙されてたとか結構悲惨なのだけど、 カラっとさらっと明るく流してしまうのがまた上手。 ちゃぴちゃんのおかげで思い話にならずにすんでよかったです。

 映画監督セルゲイ、星条海斗。古き良きハリウッドのダンディな俳優さんのようで、格好いい。・・・外見は。 奥さん(憧花ゆりの)によるとイケてないらしいけど、逆らうと面倒だから尻に敷かせてるだけっていう感じのオトナなところがいい。 結婚はいいものだと語るところが大爆笑でした。 なんだかんだ言って、仲のいい夫婦なところも好感度大でした。

 ナイジェル、凪七瑠海。 エピソード的にもうちょっといい役回りだと思うのだけど、何かぱっとしなかった。 重い話が重いままだし、かといってフィアンセと幸せ感があるわけでもなくて、なんで劇団がこんなに推すのか分からない〜。

 俳優サイモン、沙央くらま。 イケてなさっぷりが絶妙で、こまちゃんのこういう脱力キャラは好きです。

 最初の日本物とこの芝居の上演時間を逆にして、もっと長くやってもらいたかった。 ダンスナンバーがあってもいいし、コマちゃんの最初の劇中劇をもっとベタにやってもらってもいいし。 今の月組にはこういう軽くて明るい話が似合ってると思う。

 「TAKARAZUKA花詩集100!」
 衣装が豪華で、見てるだけで楽しくなりました。
 スミレのロケット。ダルマがそのままスミレの花になってて、タイツのグラデーションも新鮮。 バラとケシの衣装は本当に格好良くて、衣装を見るだけで楽しめました。 パレードの桜も、これでもかというくらい桜の花があしらってあって豪華。 さすがデザイナーです。

 100人ロケットも見ごたえありました。 いろんなフォーメーションを見せてくれて、これは2階席から見るのが正解です。 ケシのナンバーも十字架の形が良く見えて、これも2階席がいい感じ。

 綺麗系、格好いい系、いろいろバリエーション豊富で楽しいショーでした。 ラテンの蘭はこれは蘭とむだよな〜と思ってしまったり、黒燕尾はちょっとキザさが足りないな〜と思ってしまったりはしたけれど、キラキラきれいなのは純粋に宝塚を見たって思えて楽しいです。