月組
飛鳥夕映え
タカラヅカ絢爛U


2004年9月9日
於・東京宝塚劇場



BGM*カリビアンナイト

 
 2度目の観劇。今日のキャストは、祐飛鎌足、麻子軽皇子、かしげ石川麻呂。前回のキャスティング(本役)より、私はこのほうが好きだった。皆よく役にあっていた。

 祐飛鎌足。陰気、ストーカーっぽい、目が怖い。瑪瑙の「私を暗い目で見ていた」という台詞が、すごく納得。麻子鎌足はただ表情がないという感じだったけれど、祐飛鎌足はマイナスオーラが怖い〜。戯れ歌歌っても、謙虚そうなこと言っても、常に目が笑ってない。そして、そんな祐飛くんが格好いい。褒めてんのよ、一応。祐飛くんの押さえた役が好きなので。麻子鎌足があまり陰謀めいて見えなかったのは、きっと麻子ちゃんの持ち味のせい。祐飛くんは、十二分に陰謀していました。

 麻子軽皇子。爽やかそうに笑っていたけれど、やっぱり面白みのない役。一番クライマックスにいないし。まあ、小足媛と石川麻呂の仲や、暗殺の計画も分かってたようなので、ただ人がいいだけじゃなさそうだけど。

 かしげ石川麻呂。私は、かしげちゃんは白系の役のほうが好きなので、合っていたと思う。小足媛を想って苦悩したり、自分のきっかけで鞍作が暗殺されたり、後ろ暗い心を抱えて動揺を隠しきれないセンシティヴな感じが、よく出ていた。祐飛くんより似合っていたと思う。

 ショーは、やっぱり麻子ちゃんオン・ステージだった。贔屓目なのは承知の上で、でも格好いい〜。
 「僕と踊りに行きませんか?」では、今日のお客さんは答えなし。「じゃあ、1人で行こう」と1人さびしく去っていく麻子ちゃん。麻子ちゃんの誘いに応じないなんて、なんてもったいないことを!

 これで見納め、えみくら。最後の「さよなら、ポノポ」は泣かせるなあ。トップ娘役就任1年目は、正直どうなるかと思っていたけれど、こんなに可愛くて、健気で、芝居が上手くなるとは。いい娘役さんでした。