スカイ 月組
ガイズ・アンド・ドールズ

2002年4月19日
於・東京宝塚劇場
サラ

BGM*はじめての恋

 ブロードウェイ・ミュージカルで、宝塚でも大地真央と黒木瞳のコンビが上演したことがあるらしいけれど、私自身は初めて見る作品。 ギャンブラーのスカイが、ネイサンとした賭け。それは、スカイがお堅い伝道女サラをハバナに連れて行けるかというものだった。 始めは相容れない2人だが、最後には心ひかれあう。とにかく軽いのりのコメディーで、単純に楽しめました。

 スカイの紫吹淳。キザで大人のギャンブラーはぴったり。 ネイサンの大和悠河も、インチキくさいギャンブラーなのに、憎めないキャラクターがかわいかった。 30代半ばにはなってる設定だろうに、どう見ても20代そこそこにしか見えないのがちょっと残念だけど、まあそれは仕方ない。 りかちゃんとあれだけ年次が離れているのに、2人で対峙するシーンも全然見劣りしないし、本当に立派になった・・・。

 ヒロイン、サラの映美くらら。 役がお堅い伝道師だというのとは別の意味で固い。 全体に軽いノリのコメディなので、余裕ないんだろうなというのが見えてしまう。 まじめ一筋の中に、どこか可愛らしさとか、男が惹かれる色気とかがあってもいいのに。 若い年次での大抜擢でなく、もうちょっとキャリアを積んだトップ娘役を希望します。 酔っ払ったところは、まあ可愛いのだけど。

 ネイサンの婚約者アデレイド、霧矢大夢。 14年間も婚約し続けているというのだから、ネイサン同様30代半ばにはなっていると思う。 たにちゃんはちょっと若かったけれど、こちらは結構大人の女だった。 それでいながら、恋する女の可愛らしさも充分あって、すねても怒ってもネイサンのことが大好き〜というオーラが出ていた。 きりやんは本当に可愛らしかった。 (以前月組のウエストサイド・ストーリーで、樹里ちゃん演じるアニタが、ベルナルドではなくマリアを愛してるんじゃなかろうか、と思ったことがあるので)

今回の見所は、男役さんたちの群舞。キザなスーツで踊るダンスシーンが何箇所かあったけれど、どれも格好よかった。 ハバナのラテンナンバーも明るくてよかった。なんか、今回の芝居は、「ネイサン・デトロイトと愉快な仲間たち」だった気がする。