魑魅魍魎うごめく平安京で、菅原道真と在原業平が百鬼夜行の正体を暴きつつ、欲にまみれた朝廷の闇に迫る。
菅原道真、月城かなと。 プロローグの満月に浮かび上がる業平のシルエットは美しかったです。 でも坊ちゃんとか呼ばれてるし、淡々としてるというか冷めてるというか、面白みのないキャラなんですよね。 しかも平安ものって衣装や髪型にバリエーションないし、動きは少ないし、その上ストーリーが盛り上がりに欠けて、眠くなってしまいました。 在原業平、鳳月杏。 風流な雅人で女にもてる優男っていうには、鳳月は目つき悪すぎる。 ポスター写真なんて悪役かと思ってしまった。 それに「花の業平」を見てたから分かるけど、この話の中で高子とのラブロマンスは無理やり感がありすぎる。 (たかこって言うのも違和感で、たかいこじゃないの?) その高子も、夜露も知らない深窓の令嬢と言うには随分しっかり者に見えた。 昭姫、海乃美月。 キャリアウーマン的なしっかりした役は似合います。 でも宝塚のヒロイン・・・? 藤原基経、風間柚乃。 悪役来た〜! こちらも「花の業平」で知った人だけど、香寿たつきが本当にいやらしくて強くて格好良かったのを覚えてる。 (愛月ひかるがやりたかったって言ってたし) 風間の基経が、またいやらしくて格好いい。 真っ赤な口紅が色悪感を増してて、この人は本当に芝居うまい。 百鬼夜行のシーンが幻想的で、ラストシーンも綺麗だった。 芝居は個人的に盛り上がらず。 長らく月組を見てなかったので、まず生徒さんを覚えることから始めたいと思います。 |