月組
PUCK
CRYSTAL TAKARAZUKA


2014年12月12日
於・東京宝塚劇場



 ミッドサマーイヴに生まれた妖精パックは、妖精を見ることのできる少女ハーミアと出会い、恋に落ちる。 月日が流れてハーミアは大人になり、妖精を見る能力を失うが、少女期の日記に書かれているパックのことはずっと気になっていた。 パックは人間を愛していることを妖精王に知られてしまい、罪をあがなうために人間界で修行することになる。 声を封印され、ハーミアのそばで働きはじめたパック。 あと少しで妖精界に戻れるというときに、ハーミアの窮地を救うために声を出してしまう。 罰として、パックは人間界に追放されてしまうのだった。

 パック、龍真咲。 綺麗でかわいい感じが妖精にあってなくはないのだけれど、男役として格好いい役とは思えないのが微妙。

 ハーミア、愛希れいか。 この作品の主人公はハーミアだと思う。 純真な少女の成長物語って感じ。 嫌みなく可愛い女性だった。

 ヘレン、沙央くらま。 ちょっとマイペースな不思議キャラで、こまちゃんの演技力でとっても面白く仕上がってました。

 ダニエル、美弥るりか。 少年時代はケント(@メイちゃんの執事)みたいで可愛げないなりに可愛かったのが、成長したらアイス(@摩天楼狂詩曲)のような似ても焼いても食えない男になってしまった。 唯一の大人キャラで、演じる人が演じたらダークな感じが格好良かったのだろうけど、美弥ちゃんにはあってなかった。

 ライオネル、凪七瑠海。 半端なキャラが、かちゃにはあってた。

 ボビー、珠城りょう。 実質2番手役? 特に悪いということもないけれど、特別目立つ存在ということもなかった。 劇団推しが強くなってるけど、どうなんだろう?という感じ。

 オーベロン、星条海斗。タイテーニア、憧花ゆりか。 この2人は濃いです。 さすがの存在感。

 人間界に追放された方がパックにとっては願い通りだったわけだし、ハッピーエンドありきの子供向けのお話にしか思えない。 再演の呼び声が高かったって言うけど、そんなにいい話?

 ショー「クリスタル宝塚」
 客席に向かってくるレーザー光線がすごかった。
 美弥ちゃんが逆シンデレラ。ダニエルよりこういう可愛い役が似合いですね。
 人形のナンバーは、とにかくちゃぴちゃんのダンスに感動。人間と人形の間を行ったり来たりするのを本当に上手に踊り分けていて、素晴らしい。
 マギーのソロから始まる水の滴も見ごたえありました。2階席から見るととてもきれいでした。