宝塚で3度目の上演。今回はロミオが役替わりでしたが、トップお披露目だし、龍くんバージョンで見に行きました。
ロミオ、龍真咲。柚希ロミオは、ガタイばかり一人前に大きいけれど、中身はまだまだ子供。音月ロミオは、見た目は少年っぽいのに老成している。 今回の龍ロミオは、見た目はキラキラした王子様タイプ、中身はナイーブで夢見る少年の正統派ロミオでした。 16歳のジュリエットが一目ぼれするのが分かるタイプの青年だけど、実際駆け落ちしても生活力はなさそう。 ジュリエット、愛希れいか。宝塚の娘役らしい可愛らしさの中に、現代っ子っぽいさばさばした感じのあるジュリエットでした。 脚が綺麗で、ダンスのキレがよくて、思わず目が行ってしまいます。 誰が演じても感情移入してしまうのかもしれませんが、今回も霊廟のシーンでは涙が出ました。 ベンヴォーリオ、星条海斗。今までここまで大きな役がつかなかったので気がつかなかったけれど、すごい歌唱力でした。 マーキューシオ、美弥るりか。 ちぎちゃんのマーキューシオとタイプが似ていると思うけれど、軽口たたいてバカっぽくふるまっているけれど、実は内心とても不毛な気持ちを抱えている。 死に直面した時のやり切れなさが、すごく伝わってきました。 ティボルト、明日海りお。 かなめちゃんの色気のある鋭いティボルト、きた君のたくましくて存在感のあるティボルト、どちらも個性があってよかったのですが、みりおくんのティボルトはどうにも受け付けませんでした。 すごく小物っぽくて、何も備わってない自分を大きく見せるためにナイフを振り回して虚勢を張っている感じがして、従兄弟とかの問題を抜きにして、ジュリエットの愛は得られなさそう。 乳母の美穂圭子さん。いつにも増して、迫力の歌唱力。ジュリエットへの大きな愛を感じました。 でもあんなに作り込んだ変なコメディキャラにしなくても、もう少しナチュラルでいいのに。 大公閣下、すばらしい歌声と存在感なのに、輝月ゆうま君って研4?驚きました。 ジュリエットのパパ、越乃りゅう。あんなに色気のあるパパは犯罪です。ママ、憧花ゆりの。夫にも娘にも愛情のかけらも持ってなさそうな冷たい母。 パリス、紫門ゆりや。キザな態度がスネオみたいでした。 ばあやは愛情深くていいけれど、ジュリエットって家族に恵まれてないのね。 他の組ではそれなりに家族愛は感じたし、ティボルトも従兄弟のお兄さんとしては素敵だったのに・・・。まあパリスはどの組でも変でしたけど。 |