フランシス

月組
薔薇の封印

2004年3月19日
於・東京宝塚劇場

ジェニファー


BGM*ヴァンパイア・レクイエム

 
 りかちゃん退団3日前に、3度目のヴァンパイア鑑賞。そしてこれが、本当に最後。

 本日のフランシス7変化。ヴァンパイア総踊りでは、シルバーパールの口紅に、同じ色の爪。薔薇の谷の礼拝堂では、ブルーの口紅にチェンジ。そしてルイ王朝では、表から見るとキラキラ付の紺なんだけれど、裏から見ると真紅の爪。裏表違う色の爪とは、さすがりかちゃん、やるな。そして、3度目にして、やっと早変わりのタイミングが分かりました。矢がささる瞬間、口紅の色がかわる瞬間、そして髪が伸びる瞬間。本当に、芸が細かい。

 ルイ王朝は、ますますコメディ路線に走っていました。バレエバトルでは、フランシスにライバル心剥き出しのルイと、余裕いっぱいに女性たちを悩殺しまくるフランシスの対比が面白い。女性たちというか、今回アンリに滅茶苦茶ちょっかいだしていて、さららん、りかちゃんパワーにやられそうになっていました。
 ナチスドイツでのポーラのドレスが、マイナーチェンジされていて、スカートがこれまでの膝丈ではなく、ふくらはぎくらいまでの長さになっていました。ひらひらした布が何枚も重なっていて綺麗なのだけれど、短いスカートのほうがおてんば娘っぽくて可愛かったな。ちょっと大人びた感じでした。
 シャンデリアのシーンでは、えみくら号泣。もうあと数日で退団してしまうという想いが混ざって、これまで以上に愛してますモード全開。その涙をぬぐってあげるりかちゃんが、優しい。

 この日は、銀座のヴァンパイア・カフェで食事しました。真紅のカーペットにドレープカーテン。部屋の真ん中に棺が置いてあって、赤いろうそくにシャンデリア。一日、どっぷりヴァンパイアにひたってきました。

 トップさんになると、大好きだったはずの人でも、大体2作目くらいで飽きてきて次のご贔屓さんに移ってしまう私ですが、りかちゃんだけは最後まで飽きることなく、もっと見たかった。でも、本人が納得するまでやって、心おきなく卒業すると思うと、最初は驚いたけれど、今では素直に卒業おめでとうと言えます。2つとして同じカラーの役作りをしないりかちゃん、独特のファッションセンスとこだわりを持っていたりかちゃん、大好きでした。ありがとう。