フランシスコ 雪組
追憶のバルセロナ
ON THE 5th


2002年9月19日
於・東京宝塚劇場
イサベル



BGM*On the 5th

 3回目。1つの作品を1回見るというスタンスで何年も見続けてきた私としては、かなり気合入ってます。普段入り待ちなんてあまりしないのだけれど、今回はブンちゃんを見る!と気合入れて待ってみた。下級生と娘役さんはよく知らないので、通りすぎても分からず。コムちゃんは遠目で見れた。成瀬君は赤いベンツで乗りつけて、ファンと挨拶かわしているのをしっかり見れた。なんか、舞台で見るよりソフトなイメージ。で、肝心のブンちゃん。通行人のおじさんたちの死角で、見れたような見れなかったような。さらっと楽屋に入ってしまった。

 今回の客席はとてもノリがよかった。特にショーの方、ず〜っと拍手&手拍子してて、手が痛くなってしまった。客席がのると、やってるほうものるんだよね。ちょっと一体感を感じてみたり。芝居がシリアスだから、ショーのアドリブが多い。
 成瀬君は、毎回マネキンにおさわりしてるし。今回、スカートめくりしてる人もいました。男役のスカートめくったって、面白くないよ!?お酒かけられたぶんちゃんの台詞も前回と違いました。「痛い」が「冷たい」になってた。なんにせよ、あのシーンは、まさにぶんちゃんですね。歯に衣着せぬという言葉は、まさにぶんちゃんの為にあるようなものだ。
 最初見たときすっごく嫌だったテロの場面、やっと慣れました。せっかくぶんちゃんが礼服で歌ってるんだから、嫌悪しないで見ないともったいないよね。今回、ぶんちゃんとまひるちゃん、かなり気合入って踊ったらしくて、台詞のところ、息がきれてました。

 芝居は、何度見てもいいです。飽きないし、分かってても感動してしまう。戦場の歌とダンスナンバー、悪夢のシーン、ジプシーのアンサンブル、ぶんちゃんとナルちゃんのデュエット、ロベルト、イアーゴー、黒マント。ツボにはまりまくりです。

 どんなに沢山数をこなしたって、つまらない作品の面白みのない役じゃ、見てて楽しめない。数じゃないですよね。たった1作だって、これだけ感動を与えてくれたのだから、心からぶんちゃん、ありがとう。まひるちゃん、成瀬君、ありがとう。ぶんちゃんのさよならと共に、自分の宝塚の1時代が終わったような、脱力感でいっぱいです。