雪組
ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル
FROZEN HOLIDAY


2024年1月5日&1月27日
於・東京宝塚劇場



「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」
シャーロック・ホームズの生みの親、コナン・ドイルの物語。 歴史小説を書きたいのに全く評価されず、妻の勧めでやむなく書き始めたホームズの話が大ヒット。 ドイルの前に架空の人物であるはずのホームズが姿を現し、さらにホームズ人気が独り歩きして連載を中断することすらできなくなってしまう。

アーサー・コナン・ドイル。 ちょっと頼りなくて人がよさそうで、それでも主人公としてちゃんと成り立ってる、王道の彩風咲奈でした。 そして改めて脚長いです。

アーサーの妻ルイーズ、夢白あや。 悩める夫を強く正しく導いて、さばさばした性格で可愛い。 「あなたの人生はあなたのもの」とか「殺してしまえばいい」とかエリザベート味の強いセリフがありました。

シャーロック・ホームズ、朝美絢。 アーサーの想像の中のキャラクターなのだけど、そのアーサーをいい具合に転がしてた。 途中のツノの生えた悪魔っぽい扮装がどこかで見たことあると思ったら、加藤和樹(今の最推し)が声を当てているマレウスというゲームのキャラだった。

ホームズの最強の敵モリアーティ教授が現れて、ライヘンバッハの滝で鎖に巻かれて滝つぼに落ちるシーン。 ものすごくデジャヴ、あれも生田先生だったのね。 キキちゃん頑張れ。

編集長の和希そら。 最後辞めるって言うのを皆に押しとどめられてた。 キラキラきれいな人ばかりだと芝居に重みがなくなるので、そら君みたいなパンチのある存在は貴重なので退団は残念です。

「FROZEN HOLIDAY」
1月にクリスマスネタは時季外れ感が半端ないと思ったけど、フォーメーションが凝ってて、華やかで楽しいショーでした。
和希そらさよならショー付き。 神父のガウンを脱いで銀橋でさよならソングを歌ったり、あやちゃんの代わりに咲奈とのデュエダンを踊ったあとゼロ番に立ったり。 退団者にやさしい演出は嬉しいです。

舞台に立つことも叶わないまま退団してしまった優希しおん君、もうちょっと何とかしてあげて欲しかった。

本日1月6日はシャーロック・ホームズの誕生日なんだそうです。
今回の朝美絢の不思議なホームズも
LUPINでの小西遼生のちょっと残念だけど格好良くてかわいいホームズも
真風涼帆の何だかんだ王道に格好いいホームズも
三谷作品の柿澤勇人の対人恐怖症っぽいホームズも
皆ハッピーバースデー。



2回目の観劇、前回は初日明けて間もない時だったので、それから3週間。
ワイルドホーン氏書き下ろしのSnow Flower will Bloom、彩風咲奈の歌がめちゃくちゃ心にしみる。 咲奈自身の宝塚人生とコロナ禍で苦労したことと今の宝塚が置かれてる状況と全部が入り混じって、前回見たときからさらに入り込んでる感じ。
和希そらさよならショー仕様な場面(神父→白い衣装でのソロ&咲奈とのデュエットからのソロ)、こちらもさらに入り込んでる感じで胸熱でした。