雪組

ルパン三世
ファンシーガイ!


2015年3月6日
於・東京宝塚劇場




 アニメで超有名なルパン三世。まさかの宝塚化!
 王妃の首飾りを盗みに博物館に忍び込んだルパン一味。 首飾りに触れた途端、ルパンを追ってきた銭形警部もろとも18世紀フランスにタイムスリップしてしまう。 国王ルイ16世、王妃マリー・アントワネット、錬金術師カリオストロ伯爵など、聞き覚えのある人たちの中にルパンや峰不二子たちが入り込んでの大騒ぎ。
ちょっとほろりとさせられるところもあって、とても面白かったです。

 ルパン三世、早霧せいな。 あの脚の細さ、フットワークの軽さ、ひょうひょうとした軽妙な語り口、何から何までルパンそのものでした。 カリオストロの城のルパンのイメージに近いのかな? ちぎちゃんにしかできない、本当に当たり役です。

 銭形警部、夢乃聖夏。 ルパン一筋に熱くて実直なとっつぁん。プロポーションが良すぎるのは置いておいて、コメディセンス抜群でよかったです。

 峰不二子、大湖せしる。 色っぽくて、男を手玉にとるのに憎めない感じ、こちらもよかったです。 さすがもと男役さんだけあって、立ち回りもばっちりでした。

 次元大介、彩風咲奈&石川五右衛門、彩凪翔。彩彩コンビは劇団に推されている割に、いまいちピンときません。 次元も五右衛門も格好いい役なんだけどな・・・

 マリー・アントワネット、咲妃みゆ。 純粋で自分の気持ちに素直な、少女のまま大人になったようなアントワネット。 ルパンが放っておけなくなったのが分かる。 家族で幸せに暮らせて良かったねって、ちょっとうるっときます。

 ルイ16世、鳳翔大。 今までの宝塚史上最高に美しいルイ16世。 頼りなさそうで、人の好さそうなルイでした。

 カリオストロ伯爵、望海風斗。 不幸な過去を背負っているのは同情するけど、怪しい詐欺まがいの錬金術師になるには真面目すぎに見える。 ベネディクト(@オーシャンズ11)もそうだったけど、妖しげなカリスマ的なワルって似合わないな〜。 芝居は本当にうまいのだけど。

 ルパンでマリー・アントワネット!?と思っていたけれど、見てみたらとても面白かったです。 アニメの主題歌や挿入歌そのままなのが、すごく盛り上がりました。

 ショーは、ともみんの妖しい悪魔がすごく素敵だった。これで退団なんて寂しすぎます。 雪組の数少ないダンサーだったのに・・・