雪組
ベルサイユのばら


2014年3月8日
於・梅田芸術劇場



   今更ながらの「ベルばら」ですが、ちぎちゃんとともみんの共演というのにひかれて、大阪まで遠征することになりました。

 オスカル、早霧せいな。思っているほどオスカルは似合わないんだということを、確か本公演で見たときも感じたはずなのですが、今回も思ってしまいました。 綺麗なのは綺麗なんですが、ちぎちゃんのパワーが抑えられてしまって、この人は男役の方がいいんだって改めて感じました。

 アンドレ、夢乃聖夏。新人公演以来のアンドレ。 もっと熱いアンドレを想像していたのですが、予想外に抑えたアンドレでした。 オスカルへの想いも、目が見えなくなっていく辛さも、何もかも内に秘めて耐えて、何だか可哀想。 でもアンドレって根は明るい人だと思うので、その辺はともみんに合ってました。 サッシュの下の股上の短さには、今更ながら目が釘付けでした。(つまり脚が長いってことですね)

 ジェローデル、鳳翔大。 芝居がどうこうというのではないけれど、立ってるだけでサマになる長身とプロポーションの良さは強みですね。 特にキザなわけでもなく、自然体なジェローデルでしたが、あの長身は素晴らしいです。

 アラン、彩凪翔。ベルナール、彩風咲奈。 本公演とは逆の配役でしたが、どっちもどっちかな。
 翔君のアランは男っぽさも荒々しさもなくて、全然アランらしくない。 咲奈のベルナールも印象に残らなかった。 この2人は劇団に推されてるけど、どっちの役でもはまらないってのはどうなんでしょう?
 衛兵隊の中では、煌羽レオくんが男らしくて格好良かったです。

 ロザリー、咲妃みゆ。ちぎちゃんと組んで次期トップ娘役が内定しているのでどんな感じかと思ったら、割と印象残ってない。

 ブイエ将軍の奏乃はると。憎々しさがあまりなくて、月組の越リュウがとにかくインパクト大きかったので、物足りなさを感じました。

 全国ツアーで人数が少ないというのもあるでしょうけど、全体に迫力が足りないと思いました。 直近の月組のオスカル編で、アンサンブルの迫力とかブイエ将軍やアランの濃さが印象に残ってるので、どうしても比較してしまいます。 ラストシーンのガラスの馬車もなかったし、全体にさらっとした「ベルばら」でした。