日本物のショーはあまり好きでないので、テンションが上がらないまま終わってしまいました。
コメディシーンとか入ってくれば、もうちょっと変化があって面白かったのだろうけど。
道行のシーンが一番よかった。礼音くんとねねちゃんの道行は艶っぽくて、忍者との立ち回りも格好いい。 ここで紅くんが殺陣をびしっと決めてくれたら盛り上がったのだけれど、腰が据わってない残念な感じでした。 「愛と青春の旅立ち」 すさんだ幼少期を過ごしたため、孤独で屈折した青年に育ったザック。 士官学校に入学し、厳しい訓練を受ける中で、仲間との友情、恋、親友の死を通して成長していく主人公の青春群像劇。 映画の主題歌もそのまま。映画を見たことはなかったのですが、さすがに曲は耳慣れています。 お約束なハッピーエンドはいかにもアメリカ映画だけれど、宝塚ではそういうお約束も嫌じゃない。 ザック、柚希礼音。 ちょっと屈折した目力のある青年って、礼音くんは似合いますね。士官の制服ももちろん格好いいのですが、最初のジーンズの脚が長くて惚れぼれします。 飛行機を前に候補生たちが踊るナンバーは、これもお約束なんだけど、やっぱり格好いい。 でも、シドに対して「清純なミカエラを捨てて、カルメンに走ったホセのような真似をするな」と言う台詞。 そんなに説明しなくても分かってるし、そもそもそれは貴方のことでしょ!と突っ込みたくなるし。 いかにも主人公で、文句なしの存在感、格好よさでした。 ポーラ、夢咲ねね。 男をゲットしに行こうというアメリカ娘のわりには、嫌みなく可愛いキャラでした。 フォーリー軍曹、凰稀かなめ。士官候補生をしごく鬼軍曹。最大限頑張っているのは分かるけれど、やっぱりかなめちゃんは線が細くて優しげ。 礼音君を叩きのめせるようには見えなくて、ちょっと無理があるかも。 毎年士官候補生を育てて、自分より上官になって卒業していくのを見ていると、ちょっと意地悪したくなる気持ちは分からなくはない。 悪い人じゃないのは分かるけれど、やっぱり憎たらしく思えるほどの強さが欲しかった。 シド、紅ゆずる。両親には兄の身替わりにされ、付き合った女には翻弄されて、最後自殺をする超ヘタレ。 そして、一番の儲け役。 ショーといい芝居といい、今回の紅くんは大抜擢。 でも、ザックに「俺のただ一人の親友」と言わせるほどの存在感は感じなかった。 さらっとしすぎていて、すずみんやともみんの濃い存在感に押されぎみ。 もし今後番手が上がって、もしかしたら2番手という可能性もあるなら、もうちょっと押し出しの強い、腰の据わった感じがほしいです。 ペリマン、涼紫央。 ザックと喧嘩ばかりしていて、それでも最後は認めて応援して・・・いろいろある中で、同期愛をはぐくんでいくんだなって思いました。 きっと音楽学校もそんな感じなんだろうな。 デラセラ、夢乃聖夏。 そのマッシュルームヘアは・・・!途中でイケメンに変わるかと思ったら、最後までそのままだし。 あっちでもこっちでも土突き倒されて、痛そう〜 でも、あんなイケてないおぼっちゃまキャラでも、滑らないのがすごいと思う。 リネット、白華れみ。 士官をゲットするためには手練手管を使うけど、DORした候補生なんて興味ないからポイ捨てって、分かりやすいくらいの性悪女。 不毛な日常から抜け出すためには、彼女がとれる最良の方法がそれしかないんだろうと思うと、可哀想な人なのだけれど、うっかり引っかかったシドは残念。 次の候補生にも同じことをするんだろうけど、結局上手くいかないだろうな。 フィナーレのショーが格好良かった。 ともみんもやっとイケメンになって、ずらっと勢揃いの士官たちは本当に格好いい。 パレードの礼音くんの衣装。個人的な好みとしては、皆と同じ腰丈の制服にマントをつける方が良かった。 |