落語噺。恋煩いで死んだ康次郎が、あの世で繰り広げるコメディ。
康次郎はあの世行きの旅の途中、サバにあたって死んだ喜六、この世で遊びつくしたからあの世に来たという徳三郎の一行、
貧乏神、冥途茶屋の娘と出会い、恋い焦がれていたお澄にも再会する。
閻魔の裁きで1人地獄行きを命じられた康次郎を助けるため、徳次郎たちは青鬼赤鬼と戦う。
康次郎、紅ゆずる。 テンポのいいお笑いはベニにぴったり。 ヘタレのようでもあり、怖いもの知らずのようでもあり、たぶん行き当たりばったりなんだろうけど、単純に楽しい。 徳三郎、礼真琴。この世で遊びつくしたからあの世に行くって、どういう理由? ふわふわしたキャラが多いので、まこっちゃんの存在は安定感があっていい。 同行の太鼓持ち、ひろ香佑がいい味出してる。 喜六、七海ひろき。存在が罪って言われるくらいのおバカキャラが、かえって愛おしい。 貧乏神、華形ひかる。懐かしのびんちゃん。 「貧乏神だ」「え?」のやりとり、セリフがそのままくらわんかで、見たことのある人にはたまらない。 お澄、綺咲愛里。ベニとまこっちゃんもだけど、あーちゃんの衣装も凝っててすごい。 可愛い子ちゃんキャラかと思いきや、案外黒かったりして、その兼ね合いが面白い。 青鬼の麻央侑希、赤鬼の瀬央ゆりや。誰か分からないレベルの潔いメイクがすごい。 来年の話をすると鬼が笑うって、本当に笑ってるし。 ブチ生かすの言い方が面白い。 阿修羅の如月蓮と閻魔様の汝鳥さんに至っては、もう特殊メイク。 阿修羅の手と顔、落ちないかハラハラする。 みんなとことんやってくれるから、本当に楽しい。 艶冶、音羽みのり。あーちゃんにお婆さん呼ばわりされ続けて、気の毒。 虞美人のワンフレーズを歌うだけなのだけど、ちょっとしんみりいい感じ。 ちりばめられた小ネタが笑える。 冥途カフェはありそうな感じだったけど、三途の渡し賃が値上がりしてる話。 真田幸村も渡れなかったんだろうか。 歌舞伎座は団十郎だけが出演してるとか、宝塚風レビューとか。 植田爺の死にネタはブラックで面白すぎる。 ひたすら面白いんだけど、最後ベニが「生きてさえいればどんなことでも乗り越えられる」と言うのが、きちんと〆た感じがする。 やっぱ生きてこそだよね。 まこっちゃんは置いてけぼりくらって死んだままでちょっと可哀想と思ったけど、それなりに仲間と楽しそうだからいいか。 ショーはひたすら赤くて、派手で勢いがあった。 せおのポジションが上がってて、頑張れって思う。 ポコまおコンビが見られなくなるのは残念だけど、ポコちゃんお疲れ様でした。 |