BGM*バビロン |
別荘地でおきた殺人事件と、それをめぐる上流階級の人々の恋と人間模様。で、なんで殺人事件なわけ?主役は誰?
マリオとクララの若い恋人のほうが、ジョーイとローラよりも主役っぽかった。
本当に、詰め込みすぎて中途半端な印象だった。サスペンスというほど、殺人事件の捜査やトリックについての説明はないし。 結局、犯人はどうやって被害者を殺したわけ?ジョーイに裏の顔があるという設定があるなら、殺人事件がなくても、充分事件になると思う。 ジョーイの香寿たつき。この作品でさよならなのに、トップなのに、目立たない。 ジョーイって、どいういう役回りの人なんだろう。この話の中で、必要な人なんだろうか・・・。 渚あきのローラ。クララのお姉さんだと言うけれど、どうしてもお母さんに見えてしまう。 プラハの時も思ったけれど、どうして大人の女性だといけないのだろう。クララのお母さんで未亡人とかのほうが、無理なくあきちゃんにあっていると思う。 なので、この2人の恋愛も、なんだかよく分からない。 ローラが、ジョーイのそばにいたいからNYへ行く、と言ってたけれど、ダンナはいいの?公然不倫? ローラパパも、妻が働くのは夫の沽券に関わるだのなんだの言ってたけれど、それ以前の問題だろー! どうみても、マリオ(朝澄けい)とクララ(仙道花歩)のカップルの方が目立ってた。 かよこちゃん、かわいいから。白いお衣装がよくお似合い。そしてマリオは、めでたく結婚退団。(?) それより目立ってたのが、学生レオナルドの真飛聖。急に男らしく格好よくなっちゃって。 レオナルドは人妻に懸想する若者で、容疑者の一人でもあったけれど、役としてはそんなに重要な方ではないはずなのに、存在感あった。 ふてくされてたのが、かわいい。 初風緑のクレマン教授。 ず〜っと、ただなんとなくいるだけで、台詞も少ないし、このまま終わってしまうのだろうかとちょっと心配してたら、最後持ち歌がちゃんとあった。 たった1シーンなのに、それでも妻を愛していた、と歌うところは感動。 そうでなくても、主役が誰だか分からなくて、まとまりのない芝居なのに、ガイチさんったら、さらに主役の座を奪っていく熱演で。 妻、秋園美緒。大人の女。追い詰められた犯人は、言わなくてもいい事まで全部喋る、というお約束をやってくれました。 安蘭けいの刑事ミラー。私としては、ダブルスコアの反町みたいな感じにしてほしかった。 型破りだけれど腕はたつ、というほうが、ラスト格好よかった気がする。 舞台中央の噴水のセットは好きだった。 ダンスシーンがとても多いのは、ダンス好きの私としては嬉しいけれど、今回の詰め込みすぎの芝居には、さらに詰め込みすぎの印象を増しただけかも。 それと、中詰めでアリヴェデルチと歌ってからが長かった。正直、いつ終わるんだろうと思いながら見ていた。 バビロンは、似たようなシーンが続いたので、ひとつひとつの印象ははっきりしないけれど、アンニュイな感じがよかった。主題歌も好き。 歌の上手い娘役さんがいて、上手なのは認めるけれど、声を張り上げすぎて耳障り。 ガイチさんの金ぴか衣装は、小林幸子かと思った。ねったんの男装の麗人はきれいだった。そして、かよこ&まとぶのペアも、これが見納めか・・・。 ラストの白いお衣装のナンバー、退団者が多いから、さよならショーみたいだった。 |