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星組 風と共に去りぬ 2001年6月12日 於・神奈川県民ホール |
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風と共に去りぬは、宝塚では何度も再演されている演目ですが、私自身見るのは、94年雪組公演(スカーレット・一路真輝、レット・轟悠)に続いて2度目。
前回のレットが、まるでクラーク・ゲーブルを見ているかのような、男らしいレットだったので、いったいどんなレットになるのか、期待半分、不安半分。
今回の作品はレット編なので、前回のスカーレット編とはまた違う趣になっていました。 プロローグが終わると、スカーレットが既にチャールズ未亡人になっているところから話が始まる。 原作、映画ともに何度も見ている有名な話なので、別にストーリーが分からなくはないけれど、タラでの少女時代がないとスカーレットな気がしない。 (それはスカーレット編で見ろって?) 面白かったのが、スカーレットの本音を擬人化した、スカーレットUという役。 今まで雑誌で紹介されているのは見ていたものの、実際に観るのはこれが初めて。 スカーレットとスカーレットUは、娘役と男役がそれぞれ演じるらしいけれど、今回スカーレットの星奈優里とスカーレットUの朝澄けいはそれほど背格好に差がなかったのがよかった。 歴代の写真を見ていると、あまりに体格に差がありすぎると、ヴィジュアル的に同一人物に見えない気がしていたので。 星奈のスカーレットは、非常に勝気だが、どこか男が惹かれるのが分かる可愛さがあった。 スカーレットUとの折り合いもうまくいっていた。前半はレットの出番が少なかったこともあって、スカーレットの物語かと思うほど、ゆりちゃんの存在が目立っていた。 稔幸のレットは、レット・バトラーにしては線が細かったけれど、その分内面の心の葛藤はよく表現されていた。 スカーレットとアシュレが不倫をしているという噂に自暴自棄になっているところから、重傷のスカーレットを心配するシーンは、レットの想いが身につまされる。 アシュレの安蘭けいは、スカーレットがあこがれる王子様には見えなかった。 私の中でアシュレは、キザなわけでなく、ソフトな貴公子というイメージがあるので、とうこちゃんとはイメージが合わない。 メラニーが亡くなった後の、スカーレットにすがるところはよかったと思う。メラニーは、ちょっと年齢が上すぎたかな。 レットを慰めているところは特に、お母さんのようだった。 地方公演ということで、専科の参加がなく、脇がやや物足りない気もしたが、レットとスカーレットの感情が溢れている舞台だった。 ショウで稔がレットのひげをとって、フィナーレまでそのままだったのが、少し残念だった。結構いい感じだったと思ったのに・・・ |