「The Lost Glory」
ゴールドスタイン社の社長オットーは、アメリカンドリームを成功させ、実業家として頂点を極めていた。 新妻ディアナを迎え、新事業にも着手し、まさに順風満帆な人生だったが、オットーに恨みを抱いた腹心の部下イヴァーノ のたくらみで破滅への道をころがり始める。 オットー、轟悠。 大人の男で成功者、何も怖がる必要はないのに、若くて美しい妻を信じ切れず、悪い噂を信じて一人嫉妬に苦しむ。 さすがの存在感と演技力なのだけれど、どうしてもどこか組になじんでない感じがする。 それがかえって今回の役にあってたように思えるので、まあよかったのですが。 イヴァーノ、柚希礼音。 この期に及んでの2番手役と思いきや、主役を食うほどの熱演。 嫉妬と野心でオットーを追い込んでいくのが、怖いくらいの迫力でした。 さすが押しも押されぬトップさん。 敬愛するオットーに裏切られたと思い込んで復讐するのだけれど、株価操作とインサイダーで会社の乗っ取りをはかるって、 そんな会社放っておいて別の事業を起こせばいいのに。 オットーに認めてもらいたかっただけなんだろうな。 最後自分の愚かさに気がついて死んでいくのが、本当にかわいそうな人だった。 それはそうと、柚希さん、シャツの胸はだけすぎです。ドキドキするでしょ。 ディアナ、夢咲ねね。 華やかで美しい女性で、一見自由奔放に遊びまわってそうに見えるのだけど、オットー一筋。 轟さんとのコンビがどことなく不似合で、見ていてしっくりこない。 このしっくりこなさ具合が2人の関係そのままって感じがして、結果OKなんですけどね。 オットーとの芝居より、イヴァーノとの会話の方が気持ちが通じ合って見えてしまって、やっぱり伊達に長くコンビ組んでないんですね。 ロナルド、紅ゆずる。 イヴァーノにいいように使われて、用がなくなったらポイ捨て。 悪いおじちゃんについて行ったらダメだよと言いたくなる典型で、まんまとすべてを失ってしまいました。 もうちょっと頭使って追い詰めればよかったのにね。 最後キレて暴挙に出るところ、ベニはこういうのさすがです。 カーティス、真風涼帆。 家柄もよく、実業家としての才能もあり、ルックスにも恵まれて、女性関係も華やか。 ん〜・・・優秀で真面目な若者というのは分かるけど、女や酒にだらしない風には全く見えない。 遊び人な真風、イメージわかないです。 誰かに感情移入できる作品ではなかったけれど、全体として見ごたえありました。 ペットボトルの摩天楼は綺麗だし、アンサンブルの存在感もすごかったし。 礼真琴くんの歌唱力がすごい。 復讐がテーマの暗い作品かと思ったら、人を信じることが大事っていうのが最終テーマで、見終わった後に嫌な感じは残らなかったです。 ショー「パッショネイト宝塚!」 幕開きからフィナーレまでMAX。 息もつかせぬナンバーのオンパレードで、すごく盛り上がりました。 カポエイラの足技の妙技にも感動したけれど、ポコまおの超絶プロポーションにも目が釘づけ。 芝居で消化不良気味?しーらんはいつにも増してパワー全開。 星組がノリにのってるのが分かりました。 |