「めぐり逢いは再び next generation」
オルゴン伯爵家の次男ルーチェは大学卒業後、友人レグルスの探偵事務所に居候している。 15年来の恋人アンジェリークと喧嘩中で腐っているところに、王女の花嫁候補になってほしいという仕事が舞い込む。 多額の報奨金にレグルスは二つ返事。 しぶしぶ王宮に向かったルーチェは、そこでアンジェリークに出会う。 煮え切らない2人の仲を取り持とうと、ルーチェの兄嫁レオニードが一芝居打ったのだった。 実はアンジェリークは、幼少期に今の育ての親に預けられた王女だった。 宰相オンブルが息子ロナンを王女の夫にしようと画策する中、ルーチェはアンジェリークとハッピーエンドを迎えられるのか? 前話を知らなくてもメインストーリーは分かるけど、無駄に登場人物が多くてごちゃごちゃしてる上に、前話の小ネタを突っ込んでくる。 ず〜っとがちゃがちゃしてて、盗賊ネタは未解決のまま。 正直面白いというより疲れました。 劇作家のエルモクラートがなぜかアジスの家臣を引き連れて、コスモ国の領主に収まってるってネタは個人的に受けたのだけど、周りのお客さんのリアクションが妙に薄かったのは、やっぱり前話を知らない人が多いから? 礼真琴のルーチェは相変わらずこじらせ少年(青年)で、こういうのが可愛くて好きって人にはいいけど、トップ男役さんとして格好いいかは微妙。 恋人のアンジェリーク(舞空瞳)は深窓の令嬢というより現代風のしっかりした娘。 お互い素直になれないだけで、傍目にはかわいいカップルです。 瀬央ゆりあのレグルス。 同期だけあってルーチェの親友感はとてもよく出てました。 天華えまは気の弱い劇作家セシル。 遅筆なところは師匠のエルモクラート譲り。 やさし気な雰囲気が似合ってる。 女優志望のティア、有沙瞳。 生き生きして上手。 発明家アニスの水乃ゆり。 素っ頓狂なしゃべり方はキャラじゃなくて彼女特有のものでしょう。 すらっと綺麗な娘役さんなのだけど、あまりの大根ぷりにいつみても残念でなりません。 ブルギニョンとリゼットの双子の子供たち。 稀惺かずと推しありきで作られた役かと思うけど、無駄に登場人物を増やしてるだけにしか思えない。 というか、劇団は本当に彼女を推していくつもりなの? オルゴン伯爵家の執事(天寿光希)は健在で、レオニード(音羽みのり)はどうやらマリオと結婚して伯爵夫人になったけど喧嘩して別居中(お父さんは亡くなったらしい)。 じゃあ、レオニード・ド・オルゴンじゃん。 劇場でマリオ様(涼紫央)を目撃したので、最後の手紙はご本人に読んでいただきたかった。 柚美さんはリュシドールと結婚したらしいけど、やっぱり別居中? 他にもあれやらこれやら所縁の人物や新しい人物がたくさん出てきて、もう少しキャラクターを絞り込んでもらいたかった。 探偵事務所の話かと思いきや、宰相の陰謀がメインっぽい。 オンブル宰相の綺城ひか理、息子ロナンの極美慎。 この2人の芝居は熱量低めだからそれほどワルって感じがしなくて、でもそれぐらいが軽いコメディにはちょうど良かった。 何にせよビジュアル最高の父子です。 「Gran Cantante!」 過去の宝塚作品の楽曲を歌い継いでいくのが目立った。 衣装の着回しは仕方ないとして、芝居に引き続いて低予算な感じが否めない。 なこちゃんは男役を引き連れてガンガン踊る系が似合い。 ロケットが凝ってて良かった。 瀬央のニンジンの馬はちょっとびっくりだったけど、牛の女役はセクシーで美しい。 大活躍な瀬央なのに、パレードの羽根が小さすぎて劇団愛を感じない。 |