ダゴベール 星組
さくら
シークレット・ハンター
2007年6月14日
於・東京宝塚劇場
ジェニファー


 「さくら」は、チョンパが華やかで、歓声が起こっていました。辻が花の着物はきっと豪華なのだろうけれど、遠くからではよく分からずもったいない。そして、やっぱり和ものの1時間のショーは、ちょっと最後つらいかな・・・

 「シークレット・ハンター」
 カリブ海で「俺に盗めぬものはない」と豪語している泥棒詐欺師のダゴベールが、ある国のプリンセス・ジェニファーを盗み出す依頼を受けてしまう。プリンセスを狙う謎の男たちに追われ、逃亡生活を送るうちに、段々惹かれあっていく2人。泥棒とプリンセスの恋の行方は・・・。
 軽いノリで、さらっと見られました。最後のどんでん返しのハッピーエンドは、面白かった。

 プロローグ、レーザー光線のはりめぐらされた美術館に、ダグが盗みに入るところが、「エントラップメント」みたいで格好いい。・・・のに、とうこちゃんのアドリブで、完璧にコメディになっていました。童謡歌ってるし。
 ダゴベールの安蘭けい。軽いコメディも上手です。そして、歌声が心に響く。

 プリンセス・ジェニファー、遠野あすか。あすかちゃんが、こんなに可憐なプリンセスを演じるなんて、なんて芸幅広いんだろうと感心しました。チャーミングで可愛かった。最後、本物のプリンセスが現われたときに、あすかちゃんの方がプリンセスの貫禄があるのを見て、プリンセス=可愛いだけの役ではないんだと、妙に納得しました。

 セルジオ、柚希礼音。ダグを手のひらで転がす役なのだけれど、とうこちゃんが転がってあげているように見えました。これだけ年次が離れていては、仕方がないよね。でも、精一杯頑張っているのが分かって、好感は持てました。
 礼音くんのダンスを、心ゆくまで堪能できなかったのはちょっと残念。

 男爵の立樹遥。キザな暗殺者って、すごくおいしい役だと思う。ルックス的には合っていると思うのに、しいちゃんの男爵は何か変。もう少し、何とかできなかったんでしょうか。

 マックス、涼紫央。黒幕っぽくて、何か怪しげだったけれど、実は味方だった。正体不明っぽい感じが、似合っていた。