星組
Thunderbolt Fantasy 東離剣遊記
Killer Rouge


2018年9月20日
於・日本青年館



 台湾の人形劇。
 封印された刀を護る役目を負うタンヒは、刀を奪おうとするベツテンガイに狙われていた。 タンヒが襲われていたところを、ショウフカンが助ける。 リンセツア、ケンサンウンらと出会い、刀を護る旅に出る。

 ロビーに耽美な人形が飾られてたけど、生徒さんの再現率の高さはさすがです。 ただ、すごく綺麗という以外、何だか全然分からない話だった。 人名も固有名詞も聞き慣れなさすぎてさっぱりだし、技名とか通り名とか中2病すぎて意味分からない。

 凜雪鴉(リンセツア)紅ゆずる。 一番分からないのがこの人。冒険ファンタジーの主人公らしくない。 高みの見物決め込んで自分で戦わないし、人脈はあるのかもしれないけど胡散臭いだけ。 人を食ったみたいなしゃべり方が変だし、ベニ特有のお調子者な雰囲気もあいまって、口先だけの嫌味な奴キャラ決定。

 丹翡(タンヒ)綺咲愛里。 他の人もビジュアル的には素晴らしいのだけど、あーちゃんのお人形さんっぷりは群を抜いてた。 自分でも剣を取って戦うヒロイン。

 捲殘雲(ケンサンウン)礼真琴。 元気でちょっとウザい若造。まこっちゃん、水を得た魚って感じで似合ってるし良かった。 タンヒと恋仲になる風には見えなかったけど、いつの間にか結ばれてた。尻に敷かれそうだけど。

 殤不患(ショウフカン)七海ひろき。 メインキャラの中では地味な衣装なのだけど、かいちゃん本人に華があるので十分目立つ。 というか、いい役。 リンセツアが訳わからな過ぎて、ショウフカンを主人公にした方ががしっくり来る。 まこっちゃんがテンション高くいきがってるガキンチョなら、かいちゃんは余裕のあるオトナの男で格好いい。 こんな役もできるんだなあって思った。

 蔑天骸(ベツテンガイ)天寿光希。 ラスボスなんだけど、何か小物感がある。 ここはみっきーじゃなくて、マオとかの方が良かった。

 殺無生(セツムショウ)麻央侑希。 出番はそこそこ多いんだけど、あまり印象に残ってない。

 衣装は凝ってるし、映像も駆使して華やかな舞台なんだけど、本当にそれだけ。 ビジュアルは最高なんだけど、どの人も中途半端でよく分からないまま終わったな〜って感じ。