イスタンブール紀行

4日目
〜8月8日〜

 4日目は、トラムに乗って新市街に出かけました。歴史的な見どころはほとんど旧市街に集まっていて、新市街は名前の通り、現代の暮らしの中心地という印象です。
 ドルマバフチェ宮殿の入り口にある時計台
 前庭を通り抜けた先に、セラムルク(公式エリア)の建物が建っています。今でも政府機関として使われているらしくて、直立不動の衛兵が機関銃を持って立っています。
 入り口で靴にビニールカバーをかぶせられ、中に入りました。カーペットを汚さないためでしょうが、むれる。
 歓迎の広間からツアーがスタートします。20人くらいづつ、ガイドに従って案内されるのですが、人いきれでとにかく暑い。説明はいいから、勝手に進ませて〜というのが素直な感想です。
 階段の広間。クリスタルの手すりと、バカラのシャンデリアが、とてもゴージャスな階段です。
 トプカプ宮殿がいかにもトルコ風なのに対して、19世紀になってから建てられたドルマバフチェ宮殿は、ヨーロッパ文化を模倣して作られた印象があります。実際のヨーロッパの宮殿は、時代背景や土地柄でそれぞれ個性があっていいのですが、ドルマバフチェ宮殿は、とりあえず豪華に欧風に作ってみましたという感じで、正直微妙。ヨーロッパ文化に憧れて上辺だけまねたという意味では、鹿鳴館もそんな感じ?
 セラムルクの後は、ハレムも見学しました。スルタンの家族の居住区域なので、公式エリアよりは小ぶりな部屋が多いのですが、インテリアの雰囲気は同じ。クリスタルのシャンデリアと、大きな窓にカーテン、カーペット、椅子。それでもハマムがあるのは、さすがトルコです。
 結構広い宮殿で、どの部屋も似たような印象なので、セラムルクだけの見学でもよかったかも。風が通らなくて、とにかく暑かった。
 ランチは、新市街の中心地タクシム広場界隈のカフェテリア形式のレストランで食べました。店頭に並んでいる料理を指差すだけでいいので、言葉が分からなくても大丈夫。ただ、食べたら予想外の味だったっていうものはありましたが。
 通りを散歩していると、ドンドルマ(アイスクリーム)屋のおじさんに呼び止められました。パフォーマンスを見せてくれる店が案外少なくて、ここで初めて見かけました。食べたら普通にアイスなのに、棒にくっついて落ちないのが不思議だし、客をからかうパフォーマンスも面白い。ただ、そんなに沢山はいらないのに、人数分大盛りのを売りつけられてしまいました。見物料かな〜。
 チチェキ・パサージュ。中はレストラン街ですが、アールヌーボー調の建物がお洒落。
 軍事博物館は、オスマントルコ時代から、第二次世界大戦までの武器武具が展示されていました。想像以上のコレクション数で、歩けども歩けども終わらない。古い時代の武器類は、映画の小道具を見ているようで面白いのですが、近現代の武器は人殺しの道具にしか見えなくて、いい感じはしません。
 ここの名物は、午後に上演されるイェニチェリのコンサート。VTR放映も合わせて30分くらいのショーですが、ひげをつけたおじさんたちが、鼓笛でトルコ楽曲を演奏してくれます。
 新市街はあまり見るところもなかったので、早めにホテルにもどって、ハマムを体験しました。ホテル内のハマムなので、貸切で気兼ねなく使えました。体が洗えるサウナという感じです。
 夕食は、ガイドブックに載っていたトルキスタン・アシエヴィという店で食べました。ギターの生演奏がありました。