最 終 章 ぼ く ら の 旗 |
3部作もいよいよ最終章。前作のラストで「ともだち」が最強になり、怒濤の盛り上がりになるか!と期待したのですが…。
今回は何だか、前作より元気がなくなった感じがしました。前作の第2章で大活躍だったカンナ=平愛梨や木南晴夏といった若者組が全然目立ちません。ケンジと、「ともだち」だけいればいいようなお話で、「ともだち」も含めて、ほとんどのキャラクターが「待ち」の姿勢になってしまったのが、その原因ではないかと思います。コンサートシーンも、余計なものにしか見えません。
「ともだち」がヨシツネと思わせるやり方がせこいし、その正体もとってつけたように見えました。
ただ少年の日の「ともだち」が関わるラストのほのぼの感はよく、神木クンが相変わらず好演しています。まあ、あれだけ人を殺しておいて…とも思うけど。
|
|
第 2 章 − 最 後 の 希 望 − |
第1章の公開から約5ヶ月経っての第2章です。今回は前章のラストにチラリと登場したケンジの姪・カンナが主役の「2015年編」とも言うべき内容です。
今回は「ともだち」の秘密を探るエピソードがメインとなりテンポがよく、第1章よりストレートな展開で退屈しません。途中での「親子のキズナ」シーンは感動的でした。
ただ今回は前章以上にキャラが多くなって、整理がつかなくなりました。「ともだち」が素顔を見せていたようだったのですが、誰だか分からなかった…。
前回活躍したユキジやヨシツネは、今回はワキ役に回っています。ケンジは…(見てのお楽しみ)。
今回の主人公・カンナは平愛梨が大熱演!しています。彼女はこの作品がデビューではないらしいけど、今までどこに隠れていたのか?と思うくらいの、抜群の存在感を見せています。
また、彼女に付き合ってしまうことになる不運な?少女・木南晴夏演じる響子も面白いキャラでした。ワケの分からないままに事件に巻き込まれていく彼女が、観客の視点かもしれません。
しかし、カンナはやけに自由すぎに見えました。「ともだち」にとっても超重要人物だろうに、監視とかついていないのかなあ?それに彼女達が集合する場所なんて、目立ちすぎでしょう。
それにしても、ラストがあれではもう「ともだち」に勝つのはムリじゃね…?。
|
|
|
|
浦沢直樹原作の人気コミックの映画化です。全三部作の第一部ということで、今回は「2000年編」というところでしょうか。
ノスタルジックな夢が現代に悪夢として現実化する内容は、いい夢を見ていたようだった「三丁目の夕日」のネガティブ版という感じです。映画のテンポは良く、「ともだち」が次に何を仕掛けるのかという興味で退屈しません。
ただ後半での、ケンジの仲間が集まってくるくだりは唐突な感じがしました。彼らにも家族や生活があるだろうに、みんながみんなそれを犠牲にするなんてありえるのでしょうか?まあこの映画(今回は)は、ケンジが主人公だから、他のキャラの事情を描く時間は割愛せざるをえなかったのかもしれませんが。
予想がつくことですが、エンドクレジットの後に第2部の予告があります。一応お見逃しなきよう。
それにしてもサンフランシスコやロンドン、ガキンチョの空想であんなことになってしまって、迷惑だろうなあ…。
|
予告編で予想がつきましたが、やはり「ともだち」の正体は明かしません。たぶん第3部まで、不明のままなのでしょう。
クライマックスの爆発はでかすぎ。核かと思ってしまいました。東京が消えたら、第2部は無いだろうなあ。
|
|