まだ見ていない人
同時上映の「ズッコケ三人組」が興味持てなかったのでどうしよーかと思ってたんですが、スチルを見て気になったので、映画の日に見ました。映画館に入ったら、すでに前田愛がトイレで倒れてるシーンだったので、その前についてはコメントできません(ビデオ出たら確認せにゃあかんね)。
パンフを見たら、シナリオが「女優霊」「リング」の高橋洋氏だそうで、言われてみればなるほど、それっぽい雰囲気があります。コワさ度からいえば、「女優霊」や「リング」の方が高いと思います。というのも、これらの映画でコワかった1つのポイントである「一瞬見える恐怖」がこの「花子さん」ではあまり感じられなかったからです。しかし、だからといってこの「花子さん」がコワくなかったか、というと、そうではありません。特にクライマックスに出てくる人形はコワいです!表情がコワいぞー!うまい表情の造型と、長々とではない短いカットで人形の表情を見せていく演出の勝利でしょう。「女優霊」のクライマックスの幽霊に匹敵するコワさです。パンフの表紙にも出てんだけど、見るのがコワい。マジで。
観客層のターゲットを大人よりも、子供を中心にした年齢層にしたと思うので、「女優霊」や「リング」よりはコワさ度をマイルドに抑えたと思うのですが、それでもコワいカットがちょこちょこ出てくるので、子供向けとあなどれません。
前作「トイレの花子さん」はコワくない感動系の話で、あれはあれでいいと思うんですが、今回のような純正ホラー系の方が好みですね。しかし、前作は松竹系でやったのに、今回はなんで東映系なんだろう?奥山騒動でも影響したのかな?
前田愛は上手いので、安心して見てられます。浜丘麻矢はこっくりさんに取りつかれるシーンがヨイいです。というか、これもコワいシーンでした。本当に白目をむいたのかなあ?それともコンタクトかな?大村彩子は「パラサイト・イブ」に出ていたらしいけど、別人と思うくらい美人になりましたね。
長野博を見ると「ダイゴ!」と言いたくなるのは僕だけか?
すでに見た人
結局、悪の親玉は人形だったわけですが、人形が人にたたるというネタは以前から結構ありましたよね。最後は人形を燃やすんじゃないかな、と思ってたら、その通りの展開になりましたけど、数年前にテレビ朝日でやった「本当にあった怖い話」という実話(?)幽霊ネタ再現ドラマ(「あなたの知らない世界」のゴールデンタイム版というところっしょ)で、確か羽田美智子主演のエピソードの人形ネタの話でも、最後に人形が燃やされ(ただし、このドラマの中では火葬場ではなく、外で木を積み上げて燃やしてました)、悲鳴を上げるパターンは類似でしたね。
悪の根元は人形が悪意を持ったから、というような、抽象的なものでしたけど、すっきりしない感じがしました。人形に誰誰の霊が乗り移った、というような、具体的な理由があった方が良かったような感じもするけど、それこそ類似になってしまうかなあ。
長野博に取り付く少年の幽霊は、パンフの写真を見ると造型はあんまりよくないんだけど、映画では一瞬しか登場しないので、十分コワかったです。
中盤、前田愛と大村彩子が花子さんネタで仲良くなってしまい、相手にされなくなった浜丘麻矢が、自分も仲間に入れてもらおうと思ったのか、花子さんが出るトイレに入る気持ちは、なんか分かる感じがしました。
クライマックスで前田愛に迫る人形、表情もコワかったけど、這って迫るという動きがらしくてコワい。