超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 |
今回はしんちゃんが、未来から来たしんちゃんの「お嫁さん」に未来に連れて行かれ、大人になったしんちゃんを救うべく、この時代ののはら一家と共に大活躍するお話です。
未来のしんちゃんはなぜかビミョーに顔を見せませんが、女のコ好きは変わらないし、やっぱりいい奴で、いかにもな成長に安心しました。しんちゃんのお嫁さんは美人でしかもかっこいいし、ひろしやみさえなど(ひまわりにも驚き!)おなじみのメンバーの、未来でトシを取って姿が変わったなりの活躍も嬉しく、家族思いが変わっていないのに感動!で、特にクライマックスのひろしのセリフには熱くなりました。敵を悪に徹しさせたことで、気分よく見れるお話になっています。
ただ、森三中や椿奴などのゲスト声優が演じている「婚活軍団」は、彼女達の現実をネタにしたつもりなのでしょうが、あんまり笑えませんでした。
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オタケベ!カスカベ野生王国 |
春恒例「クレヨンしんちゃん」映画版第17作は、のはら一家が過激な環境テロリスト軍団と闘うハメになるお話です。
話が迷走気味だった昨年の作品と違い、今回はのはら一家も、カスカベ防衛隊も特殊能力を得たことで大活躍!します。バトルも追っかけも見ていて楽しくて、昨年とは段違いに気持ち良く見れました。
敵の設定も、やりすぎエコを皮肉っているようでタイムリーです。ただ彼らのあいさつで「エコエコ」と言われると、「アザラク」と言いたくなるのですが(トシが分かるね)。
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ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者 |
「クレヨンしんちゃん」シリーズの劇場公開版第16弾です。今回はしんちゃんが「えらばれし勇者」になるという、ファンタジー仕立ての内容です。
ファンタジーネタの映画は近年多いので、今回はこのネタになったのかと思いますが、話に全然乗れないし、パロディにもなっておらず、キャラも生きていません。いつもの映画版の「ノリ」が全く感じられないテンポです。
悪の世界がこの世界に侵攻する、という大枠の設定は分るのですが、その悪の世界の人間関係の設定が妙に複雑で、よく把握できません。また悪の世界の進行で現実世界が歪められていくのですが、それがどういう危機につながるのかもよく分りません。
中盤の、異世界での飛行機のドッグファイトは単に追いかけて撃ち合うだけという、まるで「クレしん」らしくないバトルシーンになっていて、しかも時間がやけに長くて退屈でした。CGを使えばそりゃ作画は楽でしょうけど、絵も作品の雰囲気に合っていません。
ただ異世界の光景は、シュールレアリズムの絵みたいな面白さが感じられました。
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嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾! |
クレヨンしんちゃん映画版の15作目。今回はミュージカル仕立てですが、しょっぱなの「ケツ!」の連呼には子供の教育上どうよ?と思わなくもありません。でもこれが「しんちゃん」らしいところでしょう。
しかし毎度のごとく、今回もやはり家族の絆には泣かされてしまいました。特に予告でも出てきた、シロのシーンにはキて!しまいました。全てが丸く収まるエンドタイトルにもホッとさせられます。
今回、敵のボスの声を演じているのは京本政樹です。「仕事人」のパロディがあるのは嬉しいところですが、本人がやってくれたらもっと良かったことでしょう。
また、「アンパンマン」以外では久々の声優の仕事ではないか?の戸田恵子が怪演を見せています。さらに戸田の手下である仮面姿の奴がけっこう不気味なキャラで、いい味を出しています。
他にゲストではAKB48のメンバーも声で出ているようですが、これはファンでない人にはわからない(&関心もない)でしょう。
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伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃 |
「クレヨンしんちゃん」劇場版の第13作は、のはら一家が現実の世界を守るために3分後の未来でヒーローに変身し、怪獣たちと戦う話です。
のはら一家がたまたま、しょーもない理由で世界を救う役割にされてしまう話は、これまでの劇場版で時々あったと思います。ラスボスの外し方も前のパターンにそった感じがしました。
のはら一家のヒーロー姿(しろまで!)はそれなりに楽しめるし(変身みさえがほとんどメガネなのは萌えファン向けか?) 、ちやほやされるのはら一家の増長ぶりも笑えます。
しかし変身して怪獣を倒すという同じシチュエーションが延々、という感じで続くので、途中はダれて退屈になってきます。
それでもクライマックス前のしんちゃんのセリフは感動!で、このへんからようやく「しんちゃん」らしい良さが出てきます。その後ののはら一家の活躍はそれなりにファイアー!な展開でノれました。
今回しんちゃんの友達など、のはら一家以外のキャラがあまり目立たないのは前の劇場版シリーズの感じがしました。でも「オトナ帝国」までは行くのは難しくても、「カスカベボーイズ」くらいのキャラの配置と話のクオリティは保って欲しいところです。
ゲストの波田陽区はアニメならではの面白い描写になっていて、「斬り!」が見ものでしょう。でも坂井真紀は出てくるイミなし。レポーターじゃありませんから。
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嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ |
今回の「クレヨンしんちゃん」は西部劇です。しかし前にあった戦国時代ものみたいにタイムスリップするのではなく、のはら一家とかすかべ防衛隊のメンバーが、西部劇の映画に入り込んでしまいます。
映画に入り込む話といえばウッディ・アレンの「カイロの紫のバラ」があったし、ファンタジーネタのテレビドラマでも過去にそういう話があったはずで、ネタとしてはそう目新しいものではありません。しかしこの映画で描かれる、映画世界の脱出方法は映画ということを上手く生かし、かつちょっと聞いたことがないやり方で、感心しました。
映画世界に入ってしまったしんちゃんたちは春日部にいた記憶を徐々に無くしていきます。こういう展開のおかげで中盤あたりはちょっと重苦しい雰囲気になりますが、後半からは脱出に向けて怒涛の展開になります。そこからは、かすかべ防衛隊の活躍にドキドキハラハラ、そして大声援を送りたくなるような燃えまくりになり、大いにエキサイトしました。
またかすかべ防衛隊の援護に、ある有名映画のキャラクターが出演しますが、彼らの登場には映画ファン、特に西部劇ファンには感涙モノでしょう。なかなかマニアックですが、さらに演じる声優までもTV放映版と同じ(たぶん)大御所声優の起用と言うこだわりはいつもの「しんちゃん」通りで感心します。
今回僕には「泣き」はありませんでしたが、人によっては泣けるかもしれません。ともかく熱く!燃えられる映画です。去年よりはずっと面白い話に大満足でした!
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