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デカプリオはやっぱ上手いです。冷酷な役と優しい役をうまく演じ分けています。元々実力はあるのだから当然でしょうけど。しかし国王役の時に、恋した女性を口説いてるシーンなんて、オフの時はこうやっておねーちゃんを引っかけてんのかなーなんて思ってしまいました。
デカプリオだけが見物ではなく、むしろ弟役の彼を支えることになる4人のオッサンたちが大活躍でした。特にジェレミー・アイアンズとガブリエル・バーンが渋くてかっこいい。現題は「鉄仮面の男」ですが、「最後の四銃士」みたいなタイトルでもよかったかも。
エンドクレジットで「ニキータ」のアンヌ・パリローが、デカプリオの母役で出ていたのが分かったのですが、言われなければ気がつきませんでした。「ニキータ」からそんなに経ってないのに、えらく年を取ったように感じたのはメイクのせいでしょうか。
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話が銃士ものですから、「One for all, all for one.」の言葉が出てきます。有名な「一人はみんなのために、みんなは一人のために」の言葉ですが、これが字幕では「結束は固い」と訳されてました。字幕だと字数の制限が出てくるので、そのまま訳すと制限字数(いくつかは知りませんが)に引っかかるのでこうしたのだとは思いますが、違和感は感じました。
クライマックスで、4銃士&デカプリオが銃を構えている銃士隊に突撃していくシーンで、至近距離で銃が発砲されたのに関わらず、全員五体満足でした。娯楽映画だから、ヒーロー性を強調したくて誰も殺さなかった、あるいは負傷さえもさせなかったと思うのですが、あまりにもあからさまなのが引っ掛かりました。
最後に弟が兄の国王に入れ替わり、元の国王が仮面をかぶさせられ、引き立てられていく時に、弟が兄に最後に何か優しい言葉をかけた方が弟らしかったと思います。
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