劇場版 機動戦艦ナデシコ

 

まだ見ていない人

「スター・トレック」にしろ「あぶない刑事」にしろ、終了したTVシリーズの後日談の映画だと、TV版主要キャラの同窓会になってしまうのは避けられない展開でしょう。これはTVを見ていた人には「お、元気にやってるじゃん」みたいな感じで気持ちいいものですが、映画で初めて見る人には人間関係とかがよく分からないと思います。このテのものの観客対象はTVシリーズを見てる人でしょうからそういうものだとは思いますが、「シリーズ物の映画であっても、初めて見る人にも楽しめるものでなくてはならない」と思う自分にとっては釈然としない感じはします。

メインスタッフがTV版と同じせいか、キャラの行動パターンや、ディスプレイのグラフィックなど、細かい部分まで「ナデシコ」の感じがちゃんと出ているので、TV版が好きな人は見るべきでしょう。「なぜなにナデシコ」がちゃんとあったのはうれしい!

ただし、 TV版の主役だったユリカとアキトが好きだった人には、しょっぱなに驚かされるシーンがありますし、その後の彼ら二人の描写についても不満を持つかもしれません。しかし、目茶苦茶明るい話に見えて、どこか暗い部分があるのは「ナデシコ」らしいとも言えると思います。

これを見たのは横浜にある伊勢佐木町東映の、2つある劇場のうち、席が37の小さい方でした。見たのは平日の1回目で観客は5人ほどでした。「ぴあ」ではここがビデオ上映と書いてありましたが、スクリーンは小さかったものの画質はビデオ以上に良かったので、たぶんフィルムで上映していると思われます。

 

 

すでに見た人

旧クルーが集まるのは、TV版が好きな自分にとっては見てて気持ちが良かったのですが、結局ルリとハリとアキトの活躍で全て済んでしまった感じがして、旧クルーが集まってもあまり意味が無い感じがしました。

 

 


 

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