パイレーツ・オブ・カリビアン
生 命 の 泉

 

 

やっぱり3作だけで終わらなかった「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ。監督は前作より変わりましたが、テンポは相変わらず良く、退屈させません。
とはいえ、ものすごい興奮や感動がないのも相変わらずです。目的の「泉」にはあっさりと着いてしまうし。ジャックやアンジェリカがやけに他人の命を気にするのは、いい人というより、海賊としていいのか?と疑問になります。
ただ人魚の絡みは今回のオリジナルな部分で面白く、徳に後半は「愛」の部分でホッとさせられました。
エンドクレジット後にもシーンがあります。「つづく」なのかな?

 


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パイレーツ・オブ・カリビアン
ワールド・エンド

 

 

「パイレーツ・オブ・カリビアン」三部作の、とりあえず最終編となるお話です。
前作以上にキャラクターが増えたせいか、各キャラの行動原理が分からなくで、誰が何のために何をしようとしてるのかがよく理解できませんでした。それでも3時間近くの長さでありながら、テンポが速くてチラホラと見せ場が散りばめられているおかげで、時間があれよあれよと経ってしまいます。
今回は大海原や島だけでなく、砂漠や氷山といった舞台のバリエーションが楽しめるし、宇宙のような場所や死者の国とかのイメージが面白いシーンでした。このへんには「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」の影響を感じます。まあ、ディズニーはまるで日本アニメのパクリだった「アトランティス」作った全科?がありますし。
でも前作であれだけ目立っていたクラーケンが、あっけなく消えてしまっているのはいただけません。

今回は主人公であるはずのジャック・スパロウが前半あまり出てこないせいか、キーラ・ナイトレイが大活躍でかっこよく、でもってラストにはセクシーなシーンもあり、結果的にジャックよりも目立っています。
彼女と絡む新キャラでチョウ・ユンファが出ているのが、かつての香港映画ファンとしては嬉しいのですが、途中で消えてしまうのは残念でした。まさかジャックを目立たせようとした結果ではあるまいな?なんてうがった見方もしたくなります。なんせ、ラストで戦うのは主人公たちだけで、周りにいるはずの海賊仲間は何もしていないように見えたし。

バルボッサが前作で登場した時は驚きましたが、パート1に比べて今回はいい人になってしまったのはちょっと戸惑いました。
今回の意外なキャラはキース・リチャーズでしたが、彼の登場ではなく、役どころでした。ジャックてファザコンか?

今回の終わり方だと、パート4も作れそうな感じです。金に困ったらディズニー、やりそうだなあ。

 


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パイレーツ・オブ・カリビアン
デッドマンズ・チェスト

 

 

エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)とウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)は結婚式の当日、ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の逃亡を助けた罪で逮捕されてしまう。そのジャックはさまよえる幽霊船「フライング・ダッチマン」の船長デービー・ジョーンズ(ビル・ナイ)から逃げようとしていたが、エリザベスは彼女らを逮捕した新しい総督がデービー・ジョーンズの持つ「デッドマンズ・チェスト」を欲している事を知る…。

ディズニーランドのアトラクションを原案にした大ヒット映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のパート2です。今回は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようにパート3と同時撮影だったそうで、来年には続編が控えています。
前作はそこそこ楽しめましたが、今回は手を変え品を変えたシチュエーションで飽きさせないアクションに加え、サメや貝の合体生物(ゲルショッカー!)のような海的なゾンビにクリーチャー(クラーケン)の登場で、よりファンタジック&アドベンチャーという形になっていて、前作以上に楽しめました。2時間半もの長さを全く感じさせなくて、久々にハリウッドメジャーの底力を見せてくれた作品です。
次にパート3があるせいか映画はモロに「つづく」という終わり方になりますが、ラストに出てくるキャラクターには、「この人が!?」と驚かされました。続編も期待してしまいます。

脇役まで前作のキャラがかなり出てきてるおかげで、今回はまっとうな続編という形になっていますが、そういうキャラクターの関係の説明が全く無いので、これを見る前に改めてパート1のDVDとか見ておいた方が話が分かりやすいと思います。
前作を見て無くても楽しめるでしょうが、キャラの関係がつかみづらいだろうし、特にラストの驚きを味わえないのはもったいないように思います。

今回も、映画の一番の魅力であろう主人公ジャック・スパロウの調子よく(ごく?)たまにかっこいいキャラを、ジョニー・デップが楽しそうに演じています。
リーダー格のウィルも、今回は父親とのエピソードが重要なポイントになって見ものだし、実は海賊が似合いそうな破天荒なエリザベスといい、各キャラクターも前作からブれることない魅力を見せてくれます。

映画スタジオのロゴはちゃんとディズニー(タッチストーンとかではなく)でしたが、それにしてはグロいシーンがチラホラとあって、子供が見たときどう感じるか気になりました。
人食い人種のエピソードはなかなかに笑えますけど、こういう設定は昔は許されたでしょうが、今出すのはどうかと思います。なんか見下している感じもするし。

エンドクレジットが終わってもシーンがあります。話には関係ありません(たぶん)が、笑えるので見て損ではないと思います。

 

 


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呪われた海賊たち

 

 

カリブ海の港町の総督の娘エリザベスは幼い頃、海上で遭難した少年を救出するが、その時彼が持っていたメダルを手にしてしまう。10年後、その時の少年ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)は鍛冶屋として成長し、提督のエリザベス(キーラ・ナイトレイ)への求婚を複雑な思いで見守っていた。そのエリザベスはひょんなことから一匹狼の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の人質になるが、ジャックは捕まり牢にぶち込まれる。その夜、街は突如伝説の海賊船ブラックパール号に襲撃され、エリザベスは連れ去られてしまう。ウィルはジャック・スパロウと手を組み、ブラックパール号の後を追う…。

ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」を元にした映画です。この映画の企画を聞いたとき、なぜ今海賊?と思ったし、あのアトラクションを一体どういう話にするのか?と疑問でした。しかしさすがにディズニーだけあって、完成した映画はそれなりに話が練られているし、2時間以上の長さなものの、退屈しないで楽しめました。
映画は日本でもアメリカでも大ヒットしていますが、確かに「マトリックス:リローデッド」や「ターミネーター3」なんぞよりは娯楽度は高く、2003年度夏公開のハリウッド大作の中では一番の面白さです。

本編が始まる前に、オーランド・ブルームが観客に「何度でも見てね」と言うあいさつ?が流れます。日本での彼の人気を当て込んだ映像に思いますが、本編ではジョニー・デップの方が出番が多い感じがしました。ま、撮影時にはまだオーランド君より、ジョニー君の方が知名度は高かっただろうから、彼を多く出した方が観客の受けはいいと、製作のジェリー・ブラッカイマーあたりが考えたのかもしれません。
ジョニー・デップはアート系が強いイメージがあるので、こういうハリウッド大作エンターテイメントに出たのは以外に思いますが、はぐれ海賊役を楽しそうに演じていて、けっこうイケてます。彼とメインのキャラクター以外でのキャラ描写はやはり薄くなっていますが、何も考えなければ十分に楽しめる映画です。

ブラックパール号の海賊たちは普段は人間の姿をしていますが、月の光を浴びたときだけゾンビの姿に変わります。クライマックスでの海賊たちの基地の戦いでは、月の光を浴びたりさえぎられたりして、彼らの位置によって体の状態が人間体とゾンビに目まぐるしく変わります。この映画の特撮を担当したのはILMで、ゾンビが動く特撮は「ハムナプトラ」ですでにやっていますが、この人間体とゾンビの変化の課題も無難にこなしています。

映画は大ヒットしているので、シリーズ化になりそうに思います。次はターナーがジャック・スパロウを追う話になるか…? 

 


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