レ ッ ド ク リ フ
P a r t 2

 

 

三国志で有名らしい(読んでないんで)「赤壁の戦い」2部作の、後半です。
大詰めとあって、今回はようやくメインエベントである「赤壁の戦い」が展開する総力戦となり、前回は何のためにいるのかよくわからなかった、あの小喬さえも「出陣」! します(実は彼女こそ最強兵器かもしれません)。次々と繰り出されるエピソード、特に中盤での孔明の奇策に、3時間という長さを忘れます。
前回も面白かったけど、今回の方がやはりスケールが大きく、パート1はやはりプロローグにすぎなかったことが分かります。

今回も冒頭に日本語ナレーションでの説明があります。なのでパート1を見てなくてもお話にはついていけると思いますが、やはり前回を見ていた方が、キャラの心情がより迫ってくることでしょう。
敵の大将・曹操は多少マヌケなところはあるけれど、ただの暴君としては描かれてはおらず、こいつならついていくかも知れないと思わせるシーンがあるのは公平な描写で、ジョン・ウーがキャラクターも重視していることが分かります(ちなみに、あの葛飾北斎がこの曹操の絵を描いているので、人気もあるのでしょう)。だからこそ、お話も盛り上がるというもので。
ただ、男装の女性兵・尚香と敵兵との友情エピソードは、単にだましていただけな感じで、いいのか?という気にはなりました。

このパート2の日本版には「未来への最終決戦」というサブタイトルがついています。これは公開直前に決まったようですが、いかにもとってつけたように思えて、ここには表記していません。オリジナル版にも「決戦天下」なるサブタイトルがついていて、ベタではありますが、こちらの方がまだ雰囲気があります。

 

 


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レ ッ ド ク リ フ
P a r t 1

 

 

ジョン・ウー監督が、ハリウッドの技術と資金力を得て?「三国志」のエピソードを映画化です。
全体のお話は2部作ながらも、今回のPart1は2時間以上の長さがありますが、いろんなエピソードがテンポ良く続いて、長さを感じさせません。キャラクターたちの、信念を貫こうとする姿には熱くなり通し!でした。剣劇アクションに「男たちの挽歌」が入っているのがまた、ジョン・ウーならではという感じでうれしいところです。

映画の冒頭には、日本語でわりと丁寧に時代背景が説明されるので、僕のように「三国志」を読んだことが無い人にも基本の設定が分かるようになっています。しかし、この部分は日本用に作った感じでした。もし英語版にこういう部分が無いのなら、西欧の人には話が分かるのか?と余計な心配をしたくなります。

映画自体が国家的スケールの男くさい話であるせいか、ラブシーンは余計に見えました。ハリウッド側のスタッフが、「ラブシーンを入れないと女性に受けない」とかアホなことを言ったのではないかと想像します。また女性といえば、「少林サッカー」のヴィヴィアン・チョウが活躍するのは面白いところでしたが、今っぽい感じがして、このキャラが原作にいるのかどうか疑いたくなりました。

エンドクレジットの前に「次回予告があります」と字幕が出ます。親切でありがたいとは思うものの、雰囲気にはそぐわないのはどうも…。

 

 


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