唐 人 街 探 偵

東京MISSION

 

 

 

中国で人気らしいシリーズの映画で、原題に「3」とついてるので3作目のようです。本編前には「探偵アプリ」や「順位」といった設定の説明が出るので、話に入り難いことは無いと思います。
事件が次々と起こり、キャラがいろんなところに行って活躍していくことで、退屈はしません。ただ解決は都合いいし、取って付けた感じの設定やムダと思えるエピソードもチラホラあり、2時間以上もの尺はいらないと思います。

主人公は中国人ですが、日本が舞台で、日本人の役者も結構出ているので公開になったものでしょう。現在の日本映画では絶対やらないであろう、リアリティーをかなり無視したような、ヤクザや祭りなど、中国人から見ているであろう日本のイメージが楽しませてくれます。妻夫木聡のコスプレなんて(あのキャラ!拍手!)日本じゃやらないでしょう。

コスプレもそうだし、使っている音楽にしても、作り手が日本映画をよく見ていて、ちゃんとリスペクトしていることが分かります。クライマックスなんかは音楽のせいで、都合よすぎと思いながらも泣かされました。
退屈しないポイントは、デジタルを駆使した見せ方の上手さもあります。この映画は2年ほど前に足利でスクランブル交差点のセットを作って撮ったことで知って、実際にこのかなり大きいセットも見に行った(もちろん中には入れませんでしたが)ことがありました。しかしこの渋谷のシーン、映画で見てみるとセットかどうか全く分かりませんでした。エンドクレジットの出演者のダンスシーンでこのグリーンバックのセットが出てくるので、やはり足利で撮ったと分かるのですが、合成の巧妙さに驚かされました。

シリーズものということで、所々で前作で活躍したキャラが出ているようです。知らないキャラが唐突に出てくるのでそう想像するのですが、ヒーローぽく出る奴もいて、そこはワケ分かんないけど熱くなってしまいました。ヒーローの見せ方は万国共通のようです。

トニー・ジャーのコスプレにも驚かされました。これもタイ本国の映画だったらやったかどうか。ちゃんと格闘してくれているのは嬉しいところです。言葉が英語なのは「モンスターハンター」に出たゆえでしょうか。

 

 


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